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『国体とデモクラシー』 密造される共和主義
住友陽文 著 3,400円+税 日本史
ISBN978-4-908672-80-4 C1020 四六判上製 340頁 2024/12刊  
天皇と国民とは、法や制度ではなく、情誼的・人格的・道徳的にこそ結合しているのだという 戦前からの「君民一体」論・「共和制的理念」は日本国憲法に継承されて戦後日本の基底を支えていった。 戦前の国体の一部は戦後の憲法体制の前提となっていったのである。
〜版元から〜 戦後の「人間宣言」によって、天皇と国民の間の関係を正統化していた神話が否定されたことで、 かえって天皇と国民の間は法的・制度的関係などの「他人行儀」な関係ではなく、 私人どうしの「信頼と敬愛」によって結ばれた人格的な関係であるという歴史が重視されるようになり、現在に至っています。 それはまた、戦前におけるデモクラシーの在り方とも関係していました。 無政府主義者・幸徳秋水や大正期を代表するデモクラットの吉野作造と代議制への批判者であった上杉慎吉、 さらに戦後の中曽根康弘の共和主義思想までを分析し、日本にとって国体とは何か、デモクラシーとは何か。 また、なぜそれが天皇と人民との人格どうしの法外の結びつきとして求められ続けなければならなかったのかを解明します。
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『明治日本と朝鮮』 ―征韓論・脱亜論から韓国併合へ―
吉野 誠 著 6,800円+税 日本史
朝鮮史
ISBN978-4-908672-79-8 C3021 A5判上製 280頁 2024/11刊  
征韓論・脱亜論など明治期の朝鮮をめぐる言説をあとづけ、近代日本人のアジア認識について考える。
〜版元から〜 近代日本における明治期とは、征韓論の昂揚にはじまり、朝鮮への進出を目的とした日清・日露戦争をへて、 韓国併合で幕を閉じた時代となります。中国を中心とする伝統的な国際秩序が、西欧に起源する資本主義の世界体制に組み込まれ 解体されていく過程にあって、「文明開化」「脱亜入欧」の日本は東アジアの内部からそれを食い破るべくふるまい、朝鮮侵略をすすめました。 そのなかで、どのような議論が展開されたのか。西郷隆盛はじめ福沢諭吉、大井憲太郎、樽井藤吉、 井上毅から与謝野鉄幹らにいたるさまざまな朝鮮論を検討し、近代日本人のアジア認識について考えます。
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〈近代租税史論集 3 〉
『近代日本の租税と社会』
近代租税史研究会 編 7,800円+税 日本史
(近代)
ISBN978-4-908672-78-1 C3021 A5判上製 248頁 2024/10刊  
租税史を課税・収税システムの形成とその実態究明だけに終わらせるのではなく、 「租税」というアプローチから広く近代日本社会を検証し直す試み。
〜版元から〜 租税史という研究分野は、近代日本における課税・収税システムの形成とその実態の究明はもちろん、 政治・行政・経済・社会・思想・文化など多方面からの検討が不可欠です。 同時に、「租税」は日本近代史への新たなアプローチを模索するためのキーワードとしても捉えられます。 本書は近代租税史論集の第 3 弾として、「租税」を研究視角に設定するからこそ明らかになってくる近代日本社会の多様なあり方とその実態を解明します。
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『「慈善」と「不穏」の近代社会史』
大川啓 著 7,000円+税 日本史
(近代)
ISBN978-4-908672-77-4 C3021 A5判上製 312頁 2024/9刊  
江戸時代の「仁政」と現代の「福祉国家」のあいだを問う。貧民の「不穏」に促された「慈善」から 社会事業・社会政策へ。都市に生きる人びとの生活を支えた仕組みとその変容を明らかにする。
〜版元から〜 近世・近代転換期から 1918(大正 7)年の米騒動前後にかけて、日本の都市部の生活を支えた仕組みはいかなるものだったのでしょうか。 恒常的な救貧、災害救助支援や米価騰貴への対応の局面などに着目して、行政だけでなく、富者や新聞など民間が果たした役割をも本書は明らかにしていきます。 また、福祉の供給側が、そうした役割を担った歴史的・社会的背景についても考察。貧民の暴力と「不穏」に促された「慈善」から、 社会事業・社会政策への変容を、人びとの生活の場から描き直します。
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〈 問いつづける民衆史 1 〉 『朝鮮植民地戦争』
 ― 甲午農民戦争から関東大震災まで ―
愼蒼宇 著
(しん ちゃんう)
3,600円+税 朝鮮史
日本史
ISBN978-4-908672-76-7 C1022 四六判上製 430頁 2024/7刊  
新シリーズ「問いつづける民衆史」刊行開始! 朝鮮植民地戦争の現場を生きた民衆にとっては、 「戦時」と「平時」は未分離であった。日本における排外主義の原点を問う。
〜版元から〜 朝鮮の人びとは甲午農民戦争以降、50 年以上にわたって日本の侵略と植民地戦争にさらされ続けました。 それは彼我の力が圧倒的に違う「非対称戦争」であるがゆえに凄惨なジェノサイドを伴い、その延長線上に関東大震災時の朝鮮人虐殺は起こりました。 平時のない植民地戦争のなかで虐殺体験や朝鮮民衆への憎悪・恐怖を内面化した日本軍人・兵士たちと、その暴力にさらされながらも抵抗し続けた朝鮮民衆の姿を通して、 日本近代史に圧倒的に不在だった植民地戦争の実態を描き出します。18 世紀以降の世界史を「民衆」に焦点を合わせて描き直す新シリーズの第一弾です。
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『戦争を越える民主主義』
 ― 日本・イタリアにおける運動と熟議のデモクラシ ―
石田憲 著 2,800円+税 日本・伊史
近現代
ISBN978-4-908672-75-0 C1021 四六判上製 250頁 2024/6刊  
〜版元から〜 第二次世界大戦時に共に枢軸国であった日本とイタリア。 戦後、両国では民主主義的な思想と原則の確立は、どのような形で戦前からの継続や断絶と結びついたのでしょうか。 本書は、まず両国における君主制の比較を行い、続いて戦時下での抵抗を選択したイタリア・パルチザン(オッソラ共和国)の場合と、 国内での抵抗はほとんどなかったものの、戦後、日本国憲法へと繋がっていく鈴木安蔵を中心とした憲法研究会の人びとの思想・活動を取り上げます。 デモクラシー運動の中で熟議を通じて戦争が克服され、未来の民主主義社会が構想されていった過程を描き出します。
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『大正・昭和期 日本陸軍のメディア戦略』
 ― 国民の支持獲得と武器としての宣伝―
石原豪 著 6,400円+税 日本史
(近代)
ISBN978-4-908672-74-3 C3021 A5判上製 310頁 2024/4刊  
「宣伝は武器だ! マス・メディアと肩を組め!」軍がメディアからの批判にさらされていたデモクラシー状況下、 陸軍が対策として選んだのは言論弾圧ではなく、むしろ自ら情報を発信する宣伝で国民の支持を獲得する戦略であった。 やがてそれは禁止されていたはずの政治関与につながっていく。
〜版元から〜 本来、「政治には関与しない」とされていた戦前陸軍はいかにしてそれを可能にしたのか。 限定的ながら民主化が進んだ大正・昭和初期、メディアからも批判されていた陸軍は国民の支持獲得のために自ら宣伝を実施していきます。 そして彼らはメディアとの協力関係を築き、時代にあわせた情報を発信し、やがて政治にも関わっていきます。 「弾圧と抵抗」といった枠に収まりきらない軍隊と国民、それらを媒介するメディアの関係に注目し、 陸軍による宣伝と国民の支持獲得をメディア戦略として描き出します。
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『〈学知史〉から近現代を問い直す』
田中聡・斎藤英喜
山下久夫・星優也 編
8,600円+税 日本史
学知史
ISBN978-4-908672-73-6 C3021 A5判上製 432頁 2024/3刊  
歴史学・国文学・民俗学・神話学・思想史研究などの枠組みを超え、 現代という閉ざされた時代の現実と、人文学研究の閉塞状況をともに打ち破る方向を見通す。
〜版元から〜 グローバリズムが大きく展開している現代、社会には「歴史修正主義」が跋扈し、 排外主義も強まるという危機的な状況となっています。そうした時代動向に抗するためには、 改めて近現代における多彩な学知の歴史を振り返る必要があります、その〈学知史〉から何を批判的に継承し、 あるいは新たな視点・方法を創り、現代社会との緊張感のなかでどのような歴史像を描いていくのか。 本書は、そうした視点から、それを生み出した近現代そのものを問い直し、読み替えていこうとする挑戦です。
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『評伝 丸山眞男』 ― その思想と生涯 ―
黒川みどり 著 3,200円+税 日本史
近現代
ISBN978-4-908672-72-9 C1021 四六判上製 460頁 2024/2刊  
丸山眞男、その思想の再起動のために! 〈不断の精神革命〉〈永久革命としての民主主義〉の実現のために闘い、 「少数者のノーと言う勇気」に賭けた、その思想と生涯。
〜版元から〜 丸山眞男――戦後日本における最大の思想家とされながら、果たして彼の思想は正しく理解されてきたのでしょうか。 近代主義者とされる丸山は、実は現実の近代への徹底的批判者であり、精神構造としての天皇制がこの社会に深く根を張っていることに対して最後まで変革を訴え続けました。 本書は、従来の国民国家批判やポストモダニズムの立場などからの丸山批判を乗り越え、思想史の原点に立ち返り、その思想を論理的・内在的に読み解いていきます。 個人と個人の横のつながりによる「開かれた社会」のもとでの普遍的人権を希求していった丸山の思想が現代社会に訴えかけるものとは何か。
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『 外征と公議 』 ― 国際環境のなかの明治六年政変 ―
大島明子 著 3,400円+税 日本史
幕末・維新
ISBN978-4-908672-71-2 C1021 四六判上製 380頁 2024/1刊  
軍事と公議の錯綜した関係から明治六年政変を描き直す。征韓派も内治派も、中央政府への権力集中をめざし、 その手を「公議」によって縛られることを警戒していた点では「同じ穴のムジナ」だった。両派は、なぜ対朝鮮外交をめぐって激突したのか。 当時の国際環境と国内情勢の両面から政変の実相を明らかにする。
〜版元から〜 明治六年政変(征韓論政変)は、国内政局から論じられることが多く、 その国際環境との関わりについては殆ど解明されてきませんでしたが、本書はそれを変えていきます。 アメリカが新たな東アジア政策を模索するなか、明治新政府は戊辰戦争からの帰還将兵の暴発を怖れて外征へと傾斜していきます。 左院や地方官が公議論に基づく立憲制を要求するなかで、外征の主導を画策する薩土肥勢力と、 薩長出身者のうちの「開化」勢力が激突したこの政変を、外交・内政の両面から新たに分析していきます。
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『植民地朝鮮の愛国婦人会』
 ― 在朝日本人女性と植民地支配 ―
広瀬玲子 著 7,000円+税 日本史
朝鮮史
ISBN978-4-908672-70-5 C3021 A5判上製 290頁 2023/12刊  
日本の植民地支配は女性の力を必要とした。植民地支配と戦争遂行を、 女性たちの同意を調達しながらソフトランディングさせるための役割を演じた愛国婦人会。 そこから、日本女性史における「植民地責任」を考える。
〜版元から〜 植民地朝鮮において組織された官製婦人団体・愛国婦人会。本書はその誕生(1906 年)から 1942 年に大日本婦人会に統合・解消されるまでの足跡をたどり、日本の朝鮮植民地支配において愛国婦人会がどのような役割を期待され、 いかなる役割を果したのかを、植民地支配そのものとのかかわりの中で解明します。植民者としての日本人女性というものに注目し、 一国史の枠組みを超えて、日本女性史における「植民地責任」を問い直す試みです。
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『「敗け方」の問題 』
 ― 戦後文学・戦後思想の原風景 ―
五味渕典嗣 著
(ごみぶち のりつぐ)
3,000円+税 日本史
日本文学
ISBN978-4-908672-69-9 C1021 四六判上製 306頁 2023/11刊  
なぜ「日本国民」は敗戦によっても変わらなかったのか。帝国の記憶を選択的に忘却しつつ、 今も旧宗主国民としての自意識をあからさまに保持し続けている現代日本の原点を見つめ直す。
〜版元から〜 「1945 年 8 月 15 日」は長きにわたって帝国日本の〈終わり〉の日、戦後日本の〈始まり〉の日と意識されてきました。 しかし、この終わりと始まりは、他のありうべき〈終わり〉をあらかじめ排除した上でスタートした〈始まり〉でもあったのではないでしょうか。 戦争の中で戦後を想像し、戦後の時間から戦争下の生を見つめ直した文学者や思想家のテクストを手がかりに、 「玉音」から始まる「8・15」の物語、戦後日本の「建国神話」からの脱却を目指します。
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『植民地「公娼制」に帝国の性政治をみる 』
 ―釜山から上海まで―
宋連玉 著
(そんよのく)
3,600円+税 日本史
近現代
ISBN978-4-908672-68-2 C1022 四六判上製 430頁 2023/10刊  
「売春する帝国」の構造―― これまでの「慰安婦」問題が主に戦時下の問題としてとらえられてきたことを転換し、 近代日本の植民地支配全体に関わる性政治の在り様として問い直す。
〜版元から〜 日本の公娼制度は近代軍隊に無くてはならないものとしてつくられ、また近代家族を補完するものとして、 帝国日本を支える重要な柱となっていきました。公娼制と「慰安婦」制度とは本質的に異なる、あるいは本質的に同じだとする主張が、 この問題をめぐる相対立する立場での公論となっているいま、あえてその既存の公論を批判的に再検討し、帝国日本の性管理構造そのものに切り込んでいきます。
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『第一次世界大戦への道とドイツ帝国』
伊藤定良 著 3,400円+税 世界史
ドイツ史
ISBN978-4-908672-67-5 C1022 四六判上製 352頁 2023/9刊  
「忘れられない戦争」第一次世界大戦に向かうドイツと世界―― 戦争と平和、急進的ナショナリズムと排外主義、 民衆内部の差別と偏見、パンデミックとグローバル化など、 いま私たちが直面している問題の原点を歴史から見つめ直す。
〜版元から〜 世界史上初の世界戦争・総力戦であった第一次世界大戦はなぜ起きたのでしょうか? 帝国主義の時代の世界史を押さえつつ、 第一次世界大戦に向かうドイツの政治をさまざまな政治勢力のせめぎあいを通して描き出します。 さらに、近代社会が抱えた問題や深刻な矛盾がいっせいに噴き出して巨大な戦争へと向かっていく構造を明らかにして、戦争と平和、 大衆の急進的ナショナリズムと排外主義、民衆内部の差別と偏見、パンデミックとグローバル化など、まさにいま私たちが直面している問題に迫ります。
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『ポスト島ぐるみの沖縄戦後史』
古波藏契 著
(こはぐら けい)
2,800円+税 沖縄史
日本史
ISBN978-4-908672-66-8 C1021 四六判上製 316頁 2023/7刊  
あの熱狂はいかにして生まれ、そして失われていったのか―― 1950 年代の島ぐるみ闘争は、沖縄全島を巻き込んだ。 しかし時を経て、島ぐるみの一体感≠ヘどこか心もとなく響く。人々の心性にまで浸透した米軍の統治戦術を読み解き、 沖縄の今≠逆照射する、次世代のための沖縄戦後史。
〜版元から〜 過酷な沖縄戦を経て、沖縄が基地の島へと変貌し、都市化が進んだ 1950 年代。銃剣とブルドーザーで故郷を追われた農民の訴えに、 道行く人々は足を止めました――島ぐるみ闘争です。しかし、現在の沖縄社会は、ここから遠く隔たったのではないか。 沖縄戦後史の原点に立ち戻り、閉塞する沖縄の今≠読み変える。次世代のための沖縄戦後史です。
 ☆社会政策学会奨励賞を受賞しました
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『葛藤と模索の明治』
小林和幸 編 8,800円+税 日本史
ISBN978-4-908672-65-1 C3021 A5判上製 340頁 2023/6刊  
「明治」とは、いかなる時代だったのか? 現実の国際社会の制約のなかで、様々な試行錯誤をしながら近代日本が形成されていく過程を描く。
〜版元から〜 明治維新を経て、近代国家の建設が目指された日本。しかし、現実の目標は多様でした。 国家の独立や発展を優先する立場がある一方、国民の一人ひとりが自立した自由で平等な社会を理想とする人々もいました。 そこには多くの模索があり、葛藤と対立、妥協と連携がありました。本書は、そうした試行錯誤の連続のなかで近代日本が形成されていく姿を描き出します。
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『「日本的なるもの」の思想史』
 ――戦争の時代における個人――
松村寛之 著 5,400円+税 日本史
ISBN978-4-908672-64-4 C3021 A5判上製 266頁 2023/5刊  
萩原朔太郎・保田與重郎・古屋芳雄・辻潤・石川三四郎。5 つの知性の航跡ひとつ一つが求め、交錯していく「日本」をめぐる思索。
〜版元から〜 日本とは何か。かつて、この命題を身もだえしながら思索した人たちがいました。 「日本的などというものは虚妄だ」という言説に、詩人・萩原は、自分にとって「日本的なるもの」があることは、 その「自我」の存在と同じほどに「確信できる事実」だと反論しました。 この困難な命題は、一部のポストモダン的な思考や国民国家批判論のように「日本とは、国家イデオロギーが生み出した幻想にすぎない」 と切り捨てて済ませることはできないのです。萩原をふくめ、文学者・科学者・アナキストなど 5 人の知性が求めた「日本的なるもの」というものを読みとき、 思想史の新しい地平を拓いていきます。
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『「スキャンダル」の時代の知識人と民衆』
 ――新人会・白蓮事件・アジア主義――
雨宮史樹 著 6,000円+税 日本史
ISBN978-4-908672-63-7 C3021 A5判上製 288頁 2023/4刊  
「スキャンダル」と「大衆社会」、そしてアジア主義との関係を問い直す!
〜版元から〜 1918 年、東京帝大では宮崎龍介などを中心に、虐げられた民衆の権利獲得を謳う学生団体・新人会が結成されました。 1920〜30 年代を大衆社会状況と捉えた彼らは、青年知識人特有の情熱とエネルギーで社会の改良を行うべく奔走していきます。 しかし、白蓮事件などの「スキャンダル」を利用した情報操作を含む彼らのメディア戦略は強い啓蒙的性格を帯び、 やがて上からの社会統制への志向と表裏一体になっていきます。さらにそれは日本の大陸侵略とアジア主義を肯定し、 近衛新体制にも連なっていってしまいました。 より良き社会を目指した青年たちの夢と蹉跌を通して、ついに大衆社会が形成され得なかった戦前日本社会の実像を描き直します。
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『関東軍と満洲駐兵問題』
 ――現地軍「独断的行動」のメカニズム――
後藤啓倫 著 6,200円+税 日本史
ISBN978-4-908672-62-0 C3021 A5判上製 296頁 2023/2刊  
関東軍の「独断的行動」のメカニズムを描き出す!
〜版元から〜 1931 年に満洲事変を引き起こした関東軍は、政府の不拡大方針をことごとく突破し、 その独断的行動によって満洲国を承認させ、満洲における駐兵権と軍事行動の自由を確立していきました。 しかし、戦前日本において現地軍が「独断的行動」をとっていくのは、単なる「統帥権独立」の結果ではありません。 外地・満洲における駐兵問題の解決が統帥権の問題と密接に絡み合って登場したとき、それは引き起こされたのです。 本書は、満洲現地において統帥権が「独立」するメカニズムと同時に、関東軍そのものの構造だけではなく、 現地軍と提携相手との関係にも注目して、近代日本の政軍関係研究に新しい視角を切り拓いていきます。
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2023年度
第18回
女性史学賞受賞
有志舎 書籍リスト 注文書PDF
『戦前日本の私娼・性風俗産業と大衆社会』
 ――売買春・恋愛の近現代史――
寺澤優 著 5,000円+税 日本史
ジェンダー
ISBN978-4-908672-61-3 C3021 A5判上製 326頁 2022/12刊  
遊郭の娼妓からカフェーの女給へ。戦前日本の性風俗に関する意識とその構造を明らかにする。
〜版元から〜 近代日本の性風俗産業は、時代の潮流と共に多様に変化し新しいものが次々と生み出されていきました。 特に一九二〇年代以降、大衆化する社会のなかで、公娼制度のもとにあった遊廓などの娼妓から私娼である酌婦やカフェーの女給などへと、 その産業の担い手たちは大きく変化していきます。 本書は、戦前の風俗や売買春に関する意識を問いつつ、公娼制度や廃娼運動中心の研究を超えてその構造を明らかにしていき、 さらに男性側の心理も考察。それらから現代社会における売買春や性風俗をめぐる「常識」や前提を問い直し、再考していきます。
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『近代朝鮮の甲午改革と王権・警察・民衆』
伊藤俊介 著 4,800円+税 朝鮮史
ISBN978-4-908672-60-6 C3022 A5判上製 220頁 2022/10刊  
日本からの侵略と外圧の中で、近代朝鮮が目指した「近代化」とは何だったのか。 政府要路や権力側にとっての改革だけではなく、民衆にとっての「改革」「近代」の意味も問い直す。
〜版元から〜 甲午改革――それは日清戦争期から 1896 年2月に朝鮮国王・高宗がロシア公使館に逃避するまで、 朝鮮政府によって行われた一連の近代化推進運動です。朝鮮が制度改革を通して自国の近代化を目指す契機となったこの改革とは何だったのか? 朝鮮固有の歴史的文脈の中から「近代の在り方」を見つめ直し、改革を実際に行った権力側の分析と同時に、警察と民衆の関係の中から、 この改革の意味を「下から」捉え直すことで、甲午改革の持つ本質的性格を追究。 政治史のみならず民衆史の視点から朝鮮社会にとっての近代の意味を考えます。
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『近代日本海軍の政治経済史』 ―「軍備拡張計画」の展開とその影響 ―
池田憲 著 6,000円+税 日本史
ISBN978-4-908672-59-0 C3021 A5判上製 308頁 2022/9刊  
近代日本海軍の軍備拡張はなぜ始まったのか。それは海軍にいかなる変化をもたらし、日本の政治・経済にどのような影響を与えたのか?
〜版元から〜 近代日本の草創期、海軍軍備拡張の実施にあたっては、まず一定の軍備構想に基づいた計画が策定される必要があり、 それは国内政治や外交政策と密接な関連をもって成立していきました。また、その実施は軍事力の変化をもたらすとともに経済や多方面に大きな影響を与え、 こんどは政治・外交にフィードバックされていきます。本書は、1883 年に実施が始まる軍備拡張計画に主な焦点を当てて、 成立経緯と実施経過およびその影響について日清戦争期まで分析し、海軍軍拡の政治・経済的意味を考えます。
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『近代中国の国家と商人』 ―― 税政と同業秩序のダイナミクス ――
金子肇 著 7,800円+税 中国史
ISBN978-4-908672-58-3 C3022 A5判上製 450頁 2022/7刊  
現代中国経済に大きな影響を与えている同業組合とは? 近代中国の歴史を、 税政に視点をすえて国家と同業団体がおりなす対立と共棲のダイナミクスから描き直す。
〜版元から〜 中国では、改革開放以来、企業家を会員として同業で協力し合う同業組合=「行業協会」が復活し、 中国経済に大きな影響を与えつつあります。中国の同業組合は、清朝末期から中華民国期・中華人民共和国成立初期に生成・発展し、 歴代の政府は同業組合に税の徴収を請け負わせてさえいました。しかし、こうしたものは、中国共産党による急激な社会主義化によって、 1950 年代後半にいったんは消滅していたものでした。復活している同業組合とは一体何なのか? 現代中国の国家・経済のあり方を考えるためにも、歴史的な視点から国家と同業組合との関係を考察していく必要があるのではないでしょうか。
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『「地球社会」時代の日米関係』
 ――「友好的競争」から「同盟」へ 1970−1980年 ――
長史隆(ちょう ふみたか)著 8,000円+税 国際関係
外交史
ISBN978-4-908672-57-6 C3021 A5判上製 350頁 2022/5刊  
〜版元から〜 現代世界を考える原点は 1970 年代にあります。この時代から、グローバル化の進展により世界は多元的様相を強め、 環境・エネルギー問題や難民・人権問題といった新たな国境横断的課題が噴出するようになりました。そのなかで、西側先進国では「地球」を1つの 単位と捉える世界認識が次第に広がっていきました。本書は、伝統的な日米2国間の政治・外交関係にとどまらず、日米文化摩擦や動物をめぐる命の問題など、 社会・文化的な側面をも重視することで、新たな国際関係史のあり方を提示します。
 序 章 「地球社会」黎明期としての1970年代        第5章 摩擦と協力の新たな諸相 1977−1978年
 第1章 試練に立つ日米関係 1970−1972年         第6章 グローバルな日米協力の展開 1979年
 第2章 社会・文化的関係の拡大 1970−1972年       第7章 国際秩序の擁護者としての「日米同盟」 1980年
 第3章 グローバルな相互依存への対応 1973−1974年    終 章 グローバルな協力と価値観の共有
 第4章 「先進民主主義国」としての協力関係 1975−1976年
 ★第39回・大平正芳記念賞を受賞しました   ★第28回アメリカ学会「清水博賞」清水博賞を受賞しました
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『「都市の農村化」と協同主義』 ――近代都市像の再構築――
斎藤義則 著 3,600円+税 日本史
都市論
ISBN978-4-908672-56-9 C1021 四六判上製 330頁 2022/4刊  
新しい都市社会は「農」と共生する地域からつくられる! 日本各地における様々な協業の実践から、 都市と農村とが共生する緊密な関係を取り戻し、個人の自由を尊重しつつも、相互の協力と連帯に価値をおく協同主義に基づく社会を構想する。
〜版元から〜 かつて、日本の都市は歴史的に緊密な農村との相互補完関係をもっており、都市の土地も緑地を多く含む「庭園都市」でした。 しかし、近代化・現代化のなかで経済的な豊かさとそれによる自由を追い求め続けるようになっていくなかで、それは失われていってしまったといえます。 しかし、21 世紀の現在、人々の生活目標は経済的豊かさだけを追い求めるものから環境への配慮や個性と自立性の尊重、 そしてその上での協業が求められる社会の実現へと変貌しつつあります。 本書は、都市の歴史をふまえながら、地域社会における市民・団体・行政などによる様々な協業と協同主義の実践から、 都市と農村との親密な関係を再生する道を構想し、「町おこし」の原点を考えていきます。
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『「下から」歴史像を再考する』
 ――全体性構築のための東アジア近現代史――
伊藤俊介、
小川原宏幸、
愼蒼宇(シン・チャンウ)編
8,600円+税 アジア史
(近現代)
ISBN978-4-908672-55-2 C3020 A5判上製 430頁 2022/3刊  
BLACK LIVES MATTER 運動はじめ、今まさに世界中で「下から」の告発・実践が立ち現れる時代を私たちは生きている。 そのような中、「変革」の歴史学は「下から」の契機なしには成立し得ない! 歴史のなかで抑圧され、ないものとされ、とらえにくくなった不可視の存在や小さい声に目を向け、耳を傾け、発掘し、そして全体へと繋げていく歴史学へ。
 第一部 政治文化・民衆文化・民衆運動
 第二部 近代化・植民地支配・戦争と民衆
 第三部 民衆像・他者像への接近
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『近代民衆の生業と(まつり) ――労働・生活・地域祭祀の民俗変容――
佐藤雅也 著 3,600円+税 日本史
(近現代)
ISBN978-4-908672-54-5 C1021 四六判上製 380頁 2022/2刊  
近代化は民衆の生業・生活・信仰といった民俗をどう変えたのか――。 日常の雑多で多様なところにこそ歴史の「真実」があり、過去と未来をつなぐ人びとの「かけがえのない現在」がある。
〜版元から〜 日本の近代化は欧米をモデルにした資本主義化であり、脱伝統などの発展理論を取り入れて社会を大きく変容させていきました。 そのなかで、民衆の生活・心性も大きく変わっていき、同時にうち続く戦争は、地域や国家による戦没者の供養・慰霊と招魂の時代をもたらしたと言えます。 本書は、近世から近代へと時代が移行するなかで変容していった人びとの生活・労働・信仰などのあり方を、 東北の仙台地域を主な舞台として論じ、伝統社会から近代社会へと移り変わっていく歴史を民衆の視点から明らかにします。
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『存在の歴史学』 ――近代日本における未成の者たち――
田中希生 著 3,600円+税 日本史
(近現代)
ISBN978-4-908672-53-8 C3021 A5判上製 450頁 2021/12刊  
文士・大陸浪人・天皇―― 歴史の輝かしい舞台を際立たせる影のように、孤独な存在者たちがうごめいている。 光にしたがう影として扱われてきた彼らに色彩を与える、新たな歴史の可能性を探究。
〜版元から〜 あらゆる〈存在〉が、社会という名の〈関係〉のネットワークのうちに組み込まれ、埋没していく近代という時空。 そこにあって、前近代的でもなければ近代的でもない、有無のはざまにさまよう孤独な存在者たちがいます。そんな彼らのための歴史学は可能か? 本書は、そうした稀有な存在者として、武士の資格を失ってさすらう近代の文士や大陸浪人、あるいは近代に入って大きく立場を変える天皇に光を当て、 無から有へ、そして有から無へと流転する〈存在〉のダイナミズムを描き出し、歴史学の臨界から、人文学の総合的な革新を試みます。 若手研究者のあいだで注目されている著者が力を込めて送り出す一冊です。
 序 論                        
 第一章 神 の 死―応仁の乱と明治維新―        第四章 大陸浪人の地理哲学―武士と資本主義―
 第二章 法外なるこの世界               第五章 死と天皇―民衆史を越えて―
 第三章 精神から存在者へ―言文一致運動と大逆事件―  結 論
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『 赤 松 啓 介 』 ――民俗学とマルクス主義と――
岩田重則 著 2,800円+税 民俗学
日本史
ISBN978-4-908672-52-1 C1021 四六判上製 340頁 2021/10刊  
80 年代に「非常民の民俗学」「夜這いの民俗学」などで盛んに取り上げられた赤松民俗学は、本当に「異端の民俗学」だったのか? みずからの生活圏の延長線上に課題を設定し、緻密なフィールドワークにより民俗学・考古学の調査研究を進めた赤松啓介の人生と、 柳田国男の民俗学に敢然と反旗を翻したその学問の全貌を解明する。
〜版元から〜 1980 年代に「非常民の民俗学」で広く知られた民俗学者・歴史家の赤松啓介。しかし、赤松にとって、 それは晩年の一仕事にすぎませんでした。「非常民の民俗学」にすり寄った知識人で、その後、赤松民俗学・考古学に言及する者がどれだけあったでしょうか。 一方、赤松民俗学をもって教条的マルクス主義者とする安易な議論もありました。本書は、それらの言説に左右される事なく、 赤松啓介の生涯とその学問・思想を、多くの作品から丁寧にひとつひとつたどり、真の姿を明らかにします。
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『 東 北 史 論 』 過去は未来に還元する
河西英通 著 2,800円+税 日本史
ISBN978-4-908672-51-4 C1021 四六判上製 310頁 2021/9刊  
この〈日本〉というクニの近現代史において、東北は「白河以北一山百文」と呼ばれ、〈後進地〉として置かれ続け、 気づかぬまま・気づかれぬまま〈植民地〉として生きてきた。しかし同時に、そこからの脱却路として地域の軍事化や海外侵略の尖兵の機能も果してきた。 本書は、その厳しい歴史を踏まえつつ、東北は〈いかに後進か〉ではなく、〈いかにして後進か〉を問い、 このクニの〈最後尾〉からあえて新しい歴史の地平を切り拓く方向を考える。この〈始点〉に立ったとき、このクニの総体は大きく生まれ変わるだろう。
 序 章 東北史とはなにか           第五章 東北の戦後意識
 第一章 戊辰戦争・明治維新と東北       第六章 東北とレッド・パージ
 第二章 全体史として東北史を考える      第七章 東北自由民権研究の世界
 第三章 東北凶作・飢饉と資本主義・帝国主義  第八章 大学闘争の中の東北
 第四章 東北の軍事基地            終 章 東北史の〈始点〉
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『日本を生きた朝鮮牛の近代史 』
竹国友康 著 3,400円+税 日朝近現代史
ISBN978-4-908672-50-7 C1021 四六判上製 340頁 2021/7刊  
日本に移入された朝鮮牛の「いのちの歴史」を追う! かつて日本の農村や都市では、多くの朝鮮牛(赤牛)が人びとと共に働き生きていた。 日本の人びとの暮らしを支えた牛たちの「いのちの歴史」から、未来に向けた日本・朝鮮の対話の道をさぐっていく。
〜版元から〜 牛が田畑を耕す役用牛として農民と共に力強く働いていた光景、それはもはや人びとの記憶から失われ過去のものとなってしまいました。 しかし、かつて 150 万頭をこえる朝鮮牛が海を渡り、日本の地で人びとと共に働き、日本の人びとと濃(こま)やかな関係を結んでいたのです。 本書は、日本と朝鮮の間の歴史をふまえつつ、日本を生きた朝鮮牛をめぐる記憶の糸を掘り起こし、その近代史を織り上げ、 「いのちと農」の視点から、未来に向けた日本・朝鮮の対話の道をさぐっていきます。
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『戦後沖縄と復興の「異音」』
 ―米軍占領下 復興を求めた人々の生存と希望―
謝花直美 著 2,600円+税 現代史
沖縄史
ISBN978-4-908672-49-1 C1021 四六判上製 280頁 2021/6刊  
復興の中の「異音」に耳を傾ける―― 米軍占領下の沖縄復興は本土の復興とは全く違うものだった。 過酷な沖縄戦を生き延びた人々が、復興の中でも多くのものを失い、それでもなお生きつないでいった姿を、生存と生活の場から描き出す。
〜版元から〜 沖縄の人々は沖縄戦から米軍占領下の戦後にかけて、戦場での彷徨・避難、 収容所への移動から帰還、さらに海外からの引揚げなど、生活を破壊され移動に次ぐ移動を強いられました。 本書は、これまでの歴史叙述が取りこぼしていた人々の生活の場(生活圏)に注目し、米軍占領下の復興というものが いかなるものであり、ある復興が別の復興を妨げてしまうという「復興の異音」に耳を傾けながら、戦後沖縄の原風景を 生身の人間の姿に即して描き出します。巧妙に占領への協力が作り出され、窒息しそうな社会の中でも、 希望の兆しを人々は生活の場からいかにして創り出していったのかを明らかにします。
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新装版 『原水禁署名運動の誕生』
 ― 東京・杉並の住民パワーと水脈 ―
丸浜江里子 著 3,000円+税 現代史
社会
ISBN978-4-908672-48-4 C1021 四六判上製 416頁 2021/4刊  
1954年3月1日、米国がマーシャル諸島・ビキニ環礁で実施した水爆実験によって生じた「死の灰」で、 その近海で操業していた延縄漁船「第五福竜丸」とその乗組員などが被ばくした。この「ビキニ事件」を発端に、 東京の「杉並の主婦」による、原水爆反対運動が始まったとされる。教科書採択問題などで一住民としてたたかってきた筆者は、 数多くの資料や、当時を知る杉並区民への聞き書き証言を通じて、署名運動が誕生した背景や歴史、そして「発祥の地・杉並」 「リベラル杉並」の実態を明らかにし、署名運動成功の真実と住民運動・平和運動の大切さを訴える。 長らく絶版だった名著が新装版となってここに復刊!
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『満洲国軍朝鮮人の植民地解放前後史』
 ――日本植民地下の軍事経験と韓国軍への連続性――
飯倉江里衣 著 6,800円+税 日本史
朝鮮史
ISBN978-4-908672-47-7 C3022 A5判上製 380頁 2021/2刊  
「満洲国」から韓国に引き継がれた植民地下の軍事経験とは ? 他民族の中にコラボレーター(協力者)をつくり出し、 彼らによって支配に抵抗する者を鎮圧した日本の植民地支配の実態を明らかにしながら、日本敗戦=植民地解放後の韓国軍による民間人虐殺の起源に迫る。
〜版元から〜 日本がつくった満洲国軍に入り、日本の侵略戦争と植民地支配に積極的に協力したのは朴正煕(パクチョンヒ) 元韓国大統領だけではありません。朝鮮戦争の「英雄」と讃えられ、度々論争の的となってきた白善Y(ペクソニョプ)、朴正熙 軍事独裁政権下で国務総理まで務めた丁一權(チョンイルグォン)など。彼らはいずれも植民地解放=日本敗戦後には韓国軍で将校となり、 民間人を弾圧する側にまわりました。本書は、満洲国軍での朝鮮人の軍事経験が韓国軍にどのように引き継がれたのかを問い、 韓国における「親日派」問題とは何なのか、その歴史の深刻さを浮き彫りにします。
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『つくられる〈農村女性〉』
 ――戦後日本の農村女性政策とエンパワーメントの物語――
岩島史 著 4,800円+税 日本史
ジェンダー
ISBN978-4-908672-46-0 C3021 A5判上製 246頁 2020/12刊  
抑圧された「農村婦人」から活躍する「農業女子」へ? 「女性の活躍」が女性蔑視をその裏側に貼り付けながら表面的に叫ばれる現代。 その同じ土俵に乗らずに、女性たちの過去・現在、そして将来を描き直す言葉を探す試み。
〜版元から〜 戦後日本において、活躍する〈農村女性〉は民主化による女性解放のモデルともされてきました。しかし、 女性がよりよく生きられることをめざすとりくみを、「抑圧から解放され、活躍へ」という「エンパワーメントの物語」 としてのみ語ることは、女性の抑圧の構造的要因を温存しながら、そこから目を背けさせてきたのではないでしょうか。 本書は、1950 年代から 60 年代の農村女性政策を、活躍する〈農村女性〉がつくられる過程ととらえ、グローバルな問題にも 位置づけつつ、それが何を不可視化してきたのかを問います。
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『文化大革命への道』
 ― 毛沢東主義と東アジアの冷戦 ―
奥村哲 著 2,600円+税 中国現代史
国際政治
ISBN978-4-908672-45-3 C1022 四六判上製 288頁 2020/11刊  
中国における社会主義の実体は何だったのか? 毛沢東主義の危機意識の構造を軸に、中華人民共和国の誕生から 文化大革命、そして改革開放政策までの歴史を東アジア冷戦史のなかでとらえ直す。
〜版元から〜 今や世界の動きに大きな影響を及ぼす大国となった中国。この国の現状について語る言説は数多いですが、 歴史的視点を欠いたごく表面的なものか、近代以前の歴史と単純に結びつけ、明清あるいは古代以来の「中国的伝統」から 説明しようとする傾向が多く見られます。しかし、現状は近現代の歴史過程の中でしか把握できず、とりわけ日中戦争以来の 中国社会の変貌を背景にした、毛沢東時代をどう捉えるかが重要な問題になります。本書は深刻な対立状況のなか、中国政府の 外交・内政の基礎にあった毛沢東らの危機意識に着目し、中華人民共和国の誕生から文化大革命、そして改革開放政策に至る過程を、 東アジアの冷戦史の中で捉え直します。
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〈明治維新史論集 2〉
『明治国家形成期の政と官』
明治維新史学会 編 4,400円+税 日本史
近世・近代
ISBN978-4-908672-44-6 C3021 A5判上製 240頁 2020/10刊  
〜版元から〜 『講座 明治維新』全 12 巻を編集した明治維新史学会による論集「明治維新史論集」の最新刊です。 現代の日本においても「政」と「官」の関係が大きな注目を集めていますが、歴史からのアプローチもまた必要でしょう。 本書は、幕藩制国家から明治国家へと、組織や制度の大転換がなされる中、その推進主体となった「人」に注目しながら 明治維新期の政治と行政を考えます。
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『戦争・革命の東アジアと日本のコミュニスト』
   ―― 1920−1970年 ――
黒川伊織 著 2,800円+税 日本近現代史
政治・社会
ISBN978-4-908672-43-9 C1021 四六判上製 374頁 2020/9刊  
東アジアのコミュニストは、戦争と革命の 20 世紀をいかに生き、いかに出会い、そして別れていったのか。 忘却の彼方の〈生きられた経験〉から描きなおされる、もうひとつの日本共産党史!
〜版元から〜 第一次大戦後、ロシア革命のインパクトとコミンテルンの働きかけのもと、東アジアの各地には共産党が成立しました。 現に存在するものとは異なる世界を夢見た東アジアのコミュニストたちの運命は、複雑に交錯したあと、1950 年代半ば以後には 一国的に分岐していきます。彼方に東アジアの変革を見据えつつ日本の変革に身を投じた日本のコミュニストたちは、戦争と革命の 20 世紀をいかに生きたのか。有名無名の活動家たちの営みを丹念にたどりなおすことにより、革命の夢が潰えたのちもなお色褪せない 彼らの〈生きられた経験〉の意味を問います。
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『歴史の中のロシア革命とソ連』
塩川伸明 著 2,800円+税 ロシア現代史
国際政治
ISBN978-4-908672-42-2 C1022 四六判上製 304頁 2020/8刊  
ロシア革命とそれによって生まれた「ソ連」という特異な国を歴史的展望の中で検討し、「現存した社会主義」 と冷戦の終焉について考える。
〜版元から〜 今から 100 年前に起きたロシア革命によって生まれた「ソ連」とはいかなる国だったのでしょうか。この問いへの 答えは一見したところ自明に見えます。たしかにそれが行き詰まって終焉を迎えたという事実は否定しがたい重みをもっています。 しかし、結論があまりにも自明であるために、具体的な歴史的経過の検証はかえっておざなりになっているのでは? 本書は、かつて盛んだった親ソ・反ソ双方のイデオロギー論争を蒸し返すのではなく、「ソ連」という国を歴史的展望の中におき、 その終焉過程を考えます。
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『ベ平連とその時代 』 
 ― 身ぶりとしての政治 ―
平井一臣 著 2,800円+税 日本現代史
現代政治
ISBN978-4-908672-41-5 C1021 四六判上製 340頁 2020/7刊  
フランスデモ、徹夜ティーチ・イン、ジョーン・バエズ、脱走兵、フォークゲリラ、ハンパク、反戦喫茶・・・。 五輪から万博へ、あの時代、人びとは何を考えどう行動したのか?「身ぶり」を通して人びとに反戦を訴え理解や共感を広げていく ことを試み、新しい政治空間を模索していったベ平連を現代史の中から描き出す。
〜版元から〜 ベトナム戦争が激化し、高度成長まっただ中の 1965 年、べ平連(ベトナムに平和を!市民連合)は登場しました。 それまでの社会運動とは違い、デモをしながら道行く人びとにカラフルなビラや花を配り、フォークソングを歌い、反戦スナック・ 喫茶店を開き、ユニークなミニコミを発行し、自由な発想で、「ふつうの市民」としてそれぞれの主体性を尊重しあい、 各地で反戦の声を上げていったのです。こうして、彼ら/彼女らは多様な「身ぶり」を通して日常に新しい政治空間を創造していきました。 このような運動がなぜこの時代に登場し、全国に拡大していったのか。ベ平連の思想と行動の意味を現代史のなかから明らかにし、 私たち一人一人にとっての「政治」について考えます。
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 改訂新版 『 異郷と故郷 』 
 ― 近代ドイツとルール・ポーランド人 ―
伊藤定良 著 2,800円+税 外国歴史
ドイツ史(近代)
ISBN978-4-908672-40-8 C1022 四六判上製 320頁 2020/6刊  
ドイツのなかのポーランド人/日本のなかの朝鮮人。
〜版元から〜 18 世紀末、ポーランドは列強に分割され地図から姿を消しました。ポーランド西部はドイツに編入され、その東部 国境地域に住んでいたポーランド人の一部は、生活のためにドイツ西部のルール工業地帯に移住していきました。これがルール・ ポーランド人です。しかし、新天地での生活はあまりにも過酷でした。「ポーランド野郎」として偏見・蔑視にさらされ、それから 逃れるべくやむなく改姓という選択を行う人も現れる一方、ポーランド人としての一体性を求めて民族運動も活発化します。しかし、 それとともに政府による支配と抑圧も強まっていきました。異郷の地で生きざるを得なかったポーランド人の姿を描き、日本社会に おける在日朝鮮人への視線をもふまえ、マイノリティから国民国家と民族の問題を考えます。 現代的な視点から、東大出版会刊行の旧版に加筆・修正を施した「改訂新版」の刊行。
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 改訂増補 『 イラン現代史 』 
 ―従属と抵抗の100年―
吉村慎太郎 著 2,400円+税 外国歴史
イラン史(現代)
ISBN978-4-908672-39-2 C1022 四六判上製 280頁 2020/4刊  
欧米列強の脅威にさらされ続けてきた激動の100年史。 「イスラム原理主義国家」というレッテルとは一線を画す、先鋭なイラン現代史の入門書。
〜版元から〜 現代世界のなかで無視できない中東の大国イラン。その現代史は欧米諸国への従属と抵抗に彩られています。 19 世紀から 21 世紀の現在まで、欧米列強の度重なる露骨な介入と支配に対して、あるときはそれを受容し、 またときにはそれに激しく反発・抵抗してきたイランの歴史を平易に解説する入門書です。 「核開発」疑惑や「テロ」問題に絡めて、欧米から貼られる「イスラム原理主義国家」というレッテルとは一線を画し、 イラン内部の葛藤や苦悩にも光を当て、この国の真の姿と歴史のダイナミズムを描き出しています。 初版(2011年)に改訂を施し、2001 年から 2019 年に至るイラン政治と国際政治の激動に関する新章を加えた待望の改訂増補版!
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『近代朝鮮の政治文化と民衆運動』
   ―日本との比較―
趙景達 著
(ちょ きょんだる)
7,800円+税 朝鮮史
日本史
ISBN978-4-908672-38-5 C3022 A5判上製 438頁 2020/3刊  
長期持続的な政治文化の観点から、「近代」と格闘し続けた朝鮮社会と民衆の姿を、日本と比較しつつ明らかにする。
〜版元から〜 現在、朝鮮半島にある二つの国家は、全く違う政治体制であるにもかかわらず、政治と交差する 人間関係や社会のあり方がなお儒教的特徴を持っているとされます。これはつまり、政治文化というものが長期持続 的なものであることを示しています。本書は、近代移行期を中心に、朝鮮の儒教的政治文化がいかなるものであり、 それがどのように民衆世界に浸透しつつ民衆運動のあり方を規定したのかを解き明かします。また、東アジアに おいて儒教化が遅れた日本との比較と共に、安丸民衆史への再検討も行います。
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『 パレスチナ/イスラエル論 』
早尾貴紀 著 2,600円+税 中東現代史
社会思想史
ISBN978-4-908672-37-8 C1021 四六判上製 344頁 2020/2刊  
パレスチナ/イスラエルの歴史と現在のなかに、自民族中心主義・ヘイトクライムという暴力の極限をみる。
〜版元から〜 いま、パレスチナ/イスラエルをめぐる問題は、直視することも放棄したくなるほどの惨状にあります。 パレスチナのガザ地区はイスラエルの建設したフェンスで封鎖され、物流も制限された巨大監獄と化し、パレスチナ人のデモ には日常的にイスラエル軍スナイパーによる容赦ない狙撃が加えられ、東エルサレムでは理不尽な家屋破壊が遂行されていま す。そして、イスラエル社会内部にも国際社会にも、それを止めようとする動きは少ない。このような暴力を対岸の出来事と して見るのではなく、パレスチナ/イスラエル問題を、日本も含む近現代世界史の文脈のなかで論じ、またそれをとおして 世界と日本を問いなおします。
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『 評伝 竹内 好 』
 ― その思想と生涯 ―
黒川みどり・山田智 著 2,800円+税 日本現代史
日本思想
ISBN978-4-908672-36-1 C1021 四六判上製 392頁 2020/1刊  
竹内好――それは戦後思想に独自の地歩を占める存在です。中国文学者である彼は、中国が絶対的他者であること への自覚を失うことなく、日本人として中国を愛し続けました。それゆえに、日本は中国に恥じるところがない存在か、という懐疑 から一生離れることはありませんでした。そして、全体への同調を強いる日本社会、その社会の頂点にあって個の自立を阻む機能を 有する天皇制を見すえながら、戦後日本の差別や屈従を強いる力と闘うためには「我は我だという主体の論理」を立ち上げなければ ならないとして論陣を張り続けていきました。その思想の全体像と彼の生き方に、今こそ再注目しなければならないのでは?
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『沖縄の基地と軍用地料問題』
 ― 地域を問う女性たち ―
桐山節子 著 6,800円+税 現代史
政治
ジェンダー
ISBN978-4-908672-35-4 C3031 A5判上製 304頁 2019/12刊  
「女性の権利は黙っていてはつかめない」。日常生活の問題から基地被害を考え、経済的な権利、地域の政治に参加 する権利として軍用地料問題をとらえ直した女性たちの闘いを描き出す。
沖縄県には膨大な面積の米軍基地があり、地権者には日本政府から軍用地料という賃貸料が支払われています。しかし、2002 年 12 月、 沖縄本島北部・金武町の女性たちは,コミュニティ内の男性世帯主だけに軍用地料が配分される仕組みの不当性を訴えて裁判を起こし ました.本書は、近現代沖縄の歴史をふまえ、米軍基地・ジェンダー・土地などをめぐって複雑な利害関係を抱え込まされた地域社会 と、それを変えるべく闘った女性たちの姿を通して、今も沖縄を分断しつづける日本の矛盾を浮き彫りにします。
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『牧原憲夫著作選集 上巻 』
 ― 明治期の民権と民衆 ―
牧原憲夫 著
藤野裕子・戸邉秀明 編
2,600円+税 日本史
(近代)
ISBN978-4-908672-33-0 C1021 四六判上製 336頁 2019/9刊  
1990年代以降の日本近代史研究に大きな足跡を残した歴史家・牧原憲夫。その研究の中から牧原史学のエッセンス が詰まった代表的な論文を精選して収録。上巻は、研究の原点となる1970年代前後の入手困難な初期論考をはじめ、明治後期の土地 問題や農民問題論、民権運動の分析から、「客分」をキーワードに新しい民衆史像を提示した1990年代までの論考など、未発表作品 も含めて構成される。戦後の社会科学や歴史学に学びつつも、近代的価値観や制度そのものに内在する抑圧や排除・疎外を鋭く問い 質していった歩みを示す。
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『牧原憲夫著作選集 下巻 』
 ― 近代日本の文明化と国民化 ―
牧原憲夫 著
藤野裕子・戸邉秀明 編
2,600円+税 日本史
(近代)
ISBN978-4-908672-34-7 C1021 四六判上製 324頁 2019/9刊  
1990年代以降の日本近代史研究に大きな足跡を残した歴史家・牧原憲夫。その研究の中から牧原史学のエッセンス が詰まった代表的な論文を精選して収録。下巻は、国民国家論をめぐって展開された著者の文明化・国民化についての論考と、 田中正造と山代巴を対象に歴史のなかの個人を論じた論文などを集成。国民国家論への批判に対して、みずからの理論的立場や 歴史に対する姿勢を語ったものや、著者が長きにわたって関心を持ちつづけた山代巴に関する論考には、牧原史学の発想と方法が 色濃く反映されている。
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『吉野作造と関東軍』
 ― 満蒙権益をめぐる民本主義と統帥権の相克 ―
藤村一郎、
後藤啓倫 著
2,600円+税 日本史
近現代
ISBN978-4-908672-32-3 C3021 四六判上製 320頁 2019/8刊  
戦前日本は、軍の外交容喙による権力の分裂という問題を抱えていた。シビリアン・コントロールのほころびが 見え、外国駐留軍が存在する現代日本は、これを過去の話として片付けられない。本書は、外地駐留軍としての関東軍とその問題点 を追及する政治学者・吉野作造を共に追いかけ、近代日本を変えた満洲事変への道を再検討する。両者の国際秩序構想などを中心に、 「大正デモクラシー」をペンで牽引した吉野と剣の力で時代を動かそうとした関東軍との攻防を描き出す。
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『加賀藩の明治維新』
 ― 新しい藩研究の視座 政治意思決定と「藩公議」 ―
宮下和幸 著 6,600円+税 日本史
明治維新
ISBN978-4-908672-31-6 C3021 A5判上製 394頁 2019/6刊  
〜版元から〜 北陸の大藩である加賀藩は、幕末政局において目立った動きを見せずに明治維新を迎えたと みなされ、加賀藩=「日和見」とのラベリングがなされてきました。しかし、それは正当な評価なのでしょうか。 本書は、加賀藩における政治意思決定のあり方や京都の政局への対応、さらに藩組織の改編や軍制改革、「西洋流」の受容 などを明らかにし、藩の側から明治維新という変革の意義を積極的に追究していきます。数ある藩研究の一事例にとどまらず、 新しい藩研究から明治維新史を切り開く挑戦です。
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『近代中国の国会と憲政』
 ― 議会専制の系譜 ―
金子肇 著 6,000円+税 中国史
(近代)
ISBN978-4-908672-29-3 C3022 A5判上製 310頁 2019/3刊  
「議会=民意」の過度の尊重が「専制」を生み出す!?
「議会専制」とは耳慣れない言葉ですよね。民主主義を象徴する「議会」と、その対極にあるはずの「専制」が結びつくのでしょうか。 しかし、近代中国とりわけ中華民国の時代を通じて、この言葉は「国会専制」「立法専制」等々の表現をとりながら、歴史の舞台に しばしば登場していました。そこには議会(国会)の権力が強すぎることへの批判が含意されていたのです。本書は、この「議会専制」 という言葉をキーワードとして、辛亥革命から中国共産党の 1954 年人民代表大会に至る、近代中国の議会制と立憲政治の歴史を体系 的に読み解こうとする試みです。議会を通じての専制って、今の日本も他人事ではないのでは?
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『朝鮮の近代思想 日本との比較』
趙景達 著 8,000円+税 近代朝鮮
思想史
ISBN978-4-908672-30-9 C3022 A5判上製 470頁 2019/3刊  
本書は朝鮮の近代思想に関する論文を集成し、合わせて比較軸を示す意味から日本の近代思想や対外認識・国家認識 に関する論文も収録した、著者による思想史研究の集大成である。朝鮮では丸山眞男が日本思想史に見出したような形では、政治と 道徳は容易に分離せず、儒教の伝統的な民本主義が近代思想の受皿となった。しかしそうであるがゆえに、かえってそれは現実を批判 する契機を内包させていた。民本主義は士を政治の主体とするため、一面権威主義を付随したが、しかし小国主義や民国思想を生み出 し、やがて植民地期には無政府主義や社会主義などと結びつき、解放の思想となっていく。日本の近代思想と同じ文脈では捉えられな い朝鮮独自の近代思想史を描き出す試み。
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『戦後憲法を作った人々』
 ―日本とイタリアにおけるラディカルな民主主義−
石田憲 著 2,400円+税 日本史
イタリア史
現代史
ISBN978-4-908672-28-6 C1020 四六判上製 220頁 2019/2刊  
敗戦国である日本・イタリア両国が、前体制を克服して新憲法へと向かうダイナミズムを描き出す。
日本とイタリアの立憲制をめぐる歴史には、多くの類似性があります。本書は、高野岩三郎(統計学者・NHK 初代会長)と ウンベルト・テッラチーニ(イタリアの政治家)という二人のラディカルな民主主義者に注目し、敗戦国である日伊両国が前体制を 克服する新憲法制定へと向かう思想・運動・政治的ダイナミズムを戦前から戦後への継続した流れの中で論述していきます。 さらに憲法の内実を発展させていく運動を提唱した「戦後日本最大の知性」とも言われる政治学者・丸山眞男の思想と行動にも注目 します。時代状況に流されず、いかなる理想に基づき、どのように現実をそれに近づけるのかという営為こそが「憲法を作る」こと なのだということを敢然と示した民主主義の先達たちの勇姿に感動です。
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『日本帝国の膨張・崩壊と満蒙開拓団』
細谷亨 著 6,000円+税 日本史
(近代)
ISBN978-4-908672-27-9 C3021 A5判上製 336頁 2019/1刊  
満蒙開拓団――それは1932年から敗戦に至るまで日本帝国によって送り出された「満洲国」への日本人農業移民 である。対ソ防衛など軍事的要請から開拓民の約半数が「北満」に入植したが、敗戦前後のソ連侵攻と現地の混乱により約27万人の うち約8万人が犠牲になったほか、約1万人が中国残留邦人として取り残された。本書は、その動員・送出過程と共に、満洲現地での 農業経営や生活実態を開拓団と母村の関係や異民族支配の動向に着目して明らかにし、さらに日本帝国崩壊後に「引揚者」となった 開拓民の生活についても分析する。こうした歴史の検証を通じて、満蒙開拓団を現代の「戦争を知らない世代」や地域社会がどのよ うに受け止めたらよいのかという問題についても考える。新しい世代の研究者による渾身の戦争研究!
☆政治経済学・経済史学会秋季学術大会・総会で第15回(2020年)政治経済学・経済史学会賞を受賞
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『近代インドのエリートと民衆 』
 ―民族主義・共産主義・非バラモン主義の競合―
志賀美和子 著 7,600円+税 インド史
(近代)
ISBN978-4-908672-26-2 C3022 A5判上製 368頁 2018/12刊  
サバルタン研究が曖昧なまま置き去りにしてしまった民衆を、エリートとの双方向的関係から改めてとらえ直す。 1920 年代初頭に開始された共産主義運動と非バラモン運動は、民族運動とともにインドの民衆とエリートをつないでいきました。 複雑な地域性とカーストなどをもちながら、独自の民主主義国家となったインドの近代を、エリートと民衆との双方向的関係を通し て描き出し、サバルタン研究を批判的に乗り越えようとする新世代によるインド史叙述です。
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『総選挙はこのようして始まった』
 -第一回衆議院議員選挙の真実-
稲田雅洋 著 3,400円+税 日本史
近現代史
ISBN978-4-908672-24-8 C1021 四六判上製 402頁 2018/10刊  
1890(明治23)年の第一回総選挙で当選して衆議院議員になった者の中には、実際には15円以上の国税納入資格を 満たしていなかった者がかなりいた。彼らは、支持者たちの作った「財産」によって、資格を得たのである。中江兆民・植木枝盛・ 河野広中・尾崎行雄・島田三郎など、自由民権運動の著名な活動家をはじめとして、数十人は、そのような者であったといえる。 本書は「初期議会=地主議会」という通説のもとで解明されずにきた「財産」作りの実態や選挙戦の有り様を、長年にわたる膨大な 史料の博捜により解明、貴重な史実を明らかにする。
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『明治維新をとらえ直す』
 -非「国民」的アプローチから再考する変革の姿-
奈良勝司 著 2,600円+税 日本史
近現代史
ISBN978-4-908672-25-5 C1021 四六判上製 352頁 2018/9刊  
講座派マルクス主義・世界システム論・国民国家批判論を通過したいま、新たな非「国民」的視座からの 明治維新論へ! いまや「国民のための癒し」装置と化してしまった明治維新論を解体し、歴史学だけでなく社会思想史・社会心理学・ 国際関係論などの知見に学びつつ、世界史的な文脈のなかで維新変革の全体構造を明らかにする。
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「講座 明治維新」第12回配本 第12巻
『明治維新史研究の諸潮流』
明治維新史学会編 3,400円+税 日本史
近世、近代
ISBN978-4-908672-23-1 C1321 A5判上製 312頁 2018/8刊  
本「講座」の最終巻である本書は、講座全体の総括として視点・方法論別にさまざまな研究潮流による明治維新への アプローチとなる論考を収めた。明治維新についての研究は長い歴史をもつので、その研究史を新たな視点で見直し、さらに1980年代 以降に形成され現代へと繋がっている研究における今日的水準の確認と新たな課題設定を論述。政治・経済・外交・社会・地域・ ジェンダー・国際比較など様々な視点・方法論から、明治維新とは何だったのかに迫る。
 
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『中国、香港、台湾におけるリベラリズムの系譜』
中村元哉 編 2,600円+税 思想史
中国史
ISBN978-4-908672-22-4 C1022 四六判上製 264頁 2018/5刊  
「民主か独裁か」だけの中国理解から脱するために! 「香港の「雨傘運動」、台湾の「ひまわり運動」、 そして中国の民主化を求める動きの奥底にある思想水脈を明らかにし、歴史の中から現代中国への新しい視点を提示する。
〜版元から〜 現代中国を読み解く際、「民主か独裁か」という切り口のみで語られることが多いのではないでしょうか。しかし、 実際の状況はもっと複雑であり、現代中国において「自由と権力」をめぐる議論は 20 世紀前半以来の長い歴史を持ち、そして 何よりも中国・香港・台湾のトライアングル関係を無視しては、その思想状況を理解することは困難です。本書は、近現代中国の 歴史をふまえつつ、自由を求めるリベラリズム思想と運動の流れを読み解き、中国への新しい見方を提示します。
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『儒教的政治思想・文化と東アジアの近代』
趙景達 編 5,600円+税 アジア史
思想史
ISBN978-4-908672-21-7 C3020 A5判上製 332頁 2018/3刊  
東アジアの近代化のなかで、日本だけがなぜ「異端」になってしまったのか?
〜版元から〜 最近の本に、「儒教国家である中国・朝鮮が、そうではない日本に比べていかに非常識で前近代的か」を叫んで いるものがありますが、学問的には全く逆だということをこの本は明らかにしています。日本も含む東アジアの国ではどこでも、 儒教思想を受け皿にして西洋近代を受容し近代化したのです。しかし、日本だけが突出して軍事力偏重の近代化をしたのは、江 戸時代における武士支配の影響が大きかった。それが「武」よりも「文」を重視する本来の儒教的在り方とは違い、日本を東アジア の中では異端的な近代国家にしていったのです。本書は、独断的な一国史の枠をこえて新しい東アジア比較史の地平を拓く挑戦です。
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『協同主義とポスト戦後システム』
雨宮昭一 著 2,600円+税 日本史
現代社会
ISBN978-4-908672-20-0 C1021 四六判上製 280頁 2018/3刊  
新自由主義の時代から新しい協同主義の時代へ! 「自己責任」「市場中心」という旧い体制を越え、新たな オルタナティブを歴史の循環から理論化し、現実の地域で生起している動きと連動させつつ、新しい日本社会が進む方向を指し示す。
〜版元から〜 現代日本は、戦後システムからポスト戦後システムへの大きな転換期にあり、既存の在り方がすべて揺らいでいます。 国際的には冷戦後における地域対立の激化、国内的には低成長・財政難、少子化・高齢化の進行などです。そういう揺らぎを見据 えつつ、私たちは直面する課題を、非軍事的な方法で、またこれまでの経済成長以外の方法によってどのように解決していけばよ いのでしょうか。本書はそれを新しい協同主義に見出していきます。現実の地域社会・コミュニティで展開されている共生の在り方 やネットを利用した互助・互酬・贈与のシステムなどの新しい事例と、マクロな近現代史分析のクロスオーバーから、「戦後の越え 方」を斬新に提示します。
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『竹内好とその時代』
 ―歴史学からの対話―
黒川みどり、
山田智 編
5,000円+税 日本史
日本思想
ISBN978-4-908672-19-4 C3021 A5判上製 328頁 2018/2刊  
現代のような冷え切った日中関係のなかでこそ、竹内の思想は未来への羅針盤となる。
戦後思想のなかに独自の地歩を占める思想家――竹内好。中国文学研究者でありアジア・太平洋戦争下での従軍体験もあった彼は、 中国近代の歴史と文学に現れた思想を動態的にとらえ、そこから独自の「近代」論や文学論、アジア論・知識人論などを紡ぎ出し ていきました。さらに戦後日本人の思想の在り方にも真正面から向き合い、ナショナリズムや民族・民主主義というものを根本から 考え続けた人でもあります。本書は、21 世紀歴史学の立場と手法から竹内を読み直し、その思想と歴史認識にさまざまな角度から 挑んでいきます。
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『復興に抗する』
 ―地域開発の経験と東日本大震災後の日本―
中田英樹、
村竜平 編
2,600円+税 日本史
現代史
ISBN978-4-908672-18-7 C1021 四六判上製 350頁 2018/1刊  
私たちは、どのように「開発」や「復興」を生きるのか?
〜版元から〜 2011年 3月 11日、東日本大震災で大切なものの多くが消え去り、復興がはじまりました。しかし、その道はひとつ ではないはずです。無数の異なる被害に対応する人びとの営みは、復興という名の開発の波に乗るかにみえて実は抗していたり、 異なるかたちの復興を目指していたりします。また「被災地」とされる地域のことが、震災のみによって語られてはならないし、 「被災地」とされない地域のことを、震災と切り離して語ることもできません。本書では、震災前からの戦後開発の歴史的経験と、 それを背負った人びとの生活という視点から、復興とは何かを問い、その先の未来を考えてみたいと思います。
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『アンシアン・レジーム期フランスの権力秩序』
 ―蜂起をめぐる地域社会と王権―
仲松優子 著 6,000円+税 フランス史
(近世・近代)
ISBN978-4-908672-17-0 C3022 A5判上製 280頁 2017/12刊  
アンシアン・レジーム=「絶対王政の時代」ではなかった!
〜版元から〜 アンシアン・レジーム期のフランスは、典型的な絶対王政国家と長らくとらえられてきました。しかし、それは 本当なのでしょうか? 本書は、18 世紀フランスにおいて、王権と地域権力が頻発する反乱・蜂起にどう対応したのかという点 に焦点をあてますが、ここからは、フランス王権なるものはおよそ絶対的なものではなく、様々な地域・宗教権力や民衆と協力・ 交渉がなされるなかで、はじめて存立していた事が明らかにされます。そうなると、「圧倒的な権力を持っていた絶対王政を倒し、 近代の扉を開いたのがフランス革命である」という常識自体が揺らぎ始め、「近代」という時代の意味にも根本から疑問符が付い てしまうのです。新たなアンシアン・レジーム像を描き出す本書は、これまでの歴史常識をガラガラと打ち壊してしまうでしょう。
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『近代日本の課税と徴収』
牛米努 著 7,400円+税 日本史
近代
ISBN978-4-908672-16-3 C3021 A5判上製 366頁 2017/11刊  
税の公平な負担や適正な使途とは何かを考えるために!
近代日本における課税から納税までの基礎的な税の仕組みを明らかにする。
税金が国家および私たちの社会生活に不可欠なものであることは言うまでもありません。それは戦前の日本においても同じことです。 しかし、改めて近代日本における税の仕組みについて考えようとするとき、私たちはそれほど多くの知識を持っていないことに 気付かされます。本書は、これまでの研究が税制をめぐる政治的な動向に集約される傾向にあった状況から脱して、近代日本に おける課税から納税までの基礎的な税の仕組みを明らかにし、真の意味での「租税史」をここに提示します。
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「講座 明治維新」第11回配本 第6巻
『明治維新と外交』
明治維新史学会編 3,400円+税 日本史
近世、近代
ISBN978-4-908672-15-6 C1321 A5判上製 314頁 2017/9刊  
一九世紀後半に地球規模で起こったグローバリゼーションの波。それによる衝撃と対応によって明治維新は 引き起こされた。そして日本は、アジア世界における「西洋標準」(グローバル・スタンダード)の推進派として外交を展開し、 「華夷秩序」とのさまざまな摩擦や衝突を引き起こしつつ、伝統的なアジア世界が解体していくきっかけをつくった。 本書では、「外交」を民間レベルの交流まで含んだ広義の意味でとらえ、「西洋標準」を導入していった日本と、それと新たな 関係を築きつつあった諸外国との関係を通して維新変革の姿を描き直す。
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『三遊亭円朝と民衆世界』
須田努 著 5,000円+税 日本史
近世、近代
ISBN978-4-908672-14-9 C3021 A5判上製 288頁 2017/8刊  
名人・三遊亭円朝の作品世界を民衆史としてとらえ直す!
彼は幕末に生まれ、文明開化の時代に生きつつ、「怪談牡丹灯籠」「真景累ケ淵」など現代でも高座で かけられている著名な噺を数多く創作した噺家です。本書は、当時の観客に絶大な人気を博した様々な噺の内容と彼の人生・ 思想を解析することにより、当時の民衆世界に分け入ってその心性を明らかにしていきます。これまでの国文学・演芸論とは 全く違う歴史学(民衆史)から怪談・人情話をとらえ直す新しい試みです。
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『近代ドイツの歴史とナショナリズム・マイノリティ』
伊藤定良 著 2,400円+税 ドイツ史
近代史
ISBN978-4-908672-13-2 C1022 四六判上製 316頁 2017/6刊  
ナショナリズムによって、侵略と支配を推し進めた近代ドイツの歴史と、それを反省し、ナチ時代の 過去との取り組み(「過去の克服」)に努めている戦後ドイツの姿 。いま、私たちがそこから学べるものとは何か?
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『天皇墓の政治民俗史』
岩田重則 著 3,400円+税 日本史
民俗学
ISBN978-4-908672-12-5 C1021 A5判上製 540頁 2017/5刊  
近現代の神道的な天皇墓は本当に「日本の伝統」なのか?
近現代の神道的な形式による天皇墓は、他の時代の天皇墓と比較して明らかに異質です。これは前近代の再編成 なのでしょうか、それとも前近代との断絶なのでしょうか。本書は、文献資料はもちろん、考古資料・民俗資料をも利用し、さら には武士墓や庶民墓などとも比較しながら、古代から近現代にかけての天皇墓の全体像を通史として叙述します。天皇墓の変遷を たどることにより、その変容の意味や政治と民俗との関係を考えます。
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『アジアから考える』
 ―日本人が「アジアの世紀」を生きるために―
水羽信男 編著 2,800円+税 アジア史
国際政治
ISBN978-4-908672-11-8 C1021 A5判並製 290頁 2017/3刊  
21世紀の現在、国際社会における「アジア」諸国の存在感はますます大きくなっている。日本に とってもアジアとどう付き合っていくのかは、どうしても考えなければならない重大な問題である。そこで、本書は 国際政治学・歴史学・文学・人類学など様々な視点から、日本人のアジア認識にはどのような問題点があり、また 新たな関係を構築するうえでの可能性はどこにあるのかなどを考えるためのヒントや、現状を冷静にみつめるために 必要な知識を読者に提示したい。アジアと共にこの世紀を歩みたい人びとのための「アジア学」入門。
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『田中正造と足尾鉱毒問題』
 ― 土から生まれたリベラル・デモクラシー ―
三浦 顕一郎 著 2,600円+税 政治
ISBN978-4-908672-10-1 C1031 四六判 320頁 2017/3刊  
足尾銅山鉱毒問題の解決に尽力した田中正造。彼は、国家本位・国益至上主義であった近代日本 において、国民のために政治を実践しようとした「希有の人」であった。本書は、田中が「希有な人」になる過程を 足尾鉱毒問題との闘いに即して明らかにし、さらに田中にとっての人権・憲法・政治の意味について論じていく。 人々の権利や生命を守るための闘いを通して「土から生まれたリベラル・デモクラット」となった田中に焦点を当て、 政治とは本来、誰のためにあるのかを考える。
 
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『沖縄の保守勢力と「島ぐるみ」の系譜』
 ― 政治結合・基地認識・経済構想 ―
櫻澤 誠 著 6,000円+税 政治
ISBN978-4-908672-09-5 C3031 A5判上製 306頁 2016/12刊  
2014年、「オール沖縄」を掲げて翁長雄志が新たな沖縄県知事となった。いわば1950〜60年代に成立していた 「島ぐるみ」の再来である。本書は、主に1950年代から60年代における保守勢力の実態分析を中心に、基地認識や経済構想に 関わって沖縄住民が「島ぐるみ」で一致しうる基盤とはなんだったのかを明らかにしようとするものである。 これまで十分に進んでいなかった保守勢力の分析から、現代沖縄政治の原点をさぐる。
 
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『近現代日本 選択の瞬間』
小林和幸 編著 5,000円+税 日本史
近現代
ISBN978-4-908672-08-8 C3021 A5判上製 300頁 2016/11刊  
近現代日本史には、政治・外交・軍事・文化的な諸問題に直面したとき、それぞれの場で責任ある当事者により、 重大な選択と決断が行われる場面がありました。本書は、そういった瞬間の実態と背景、それによる歴史的影響を検討するものです。 近現代の日本がいかなる選択と決断によって形成されてきたのか、政治家や実業家、さらには市井の庶民が、いかなる努力を払ったのかを明らかにします。
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講座 明治維新 10
『明治維新と思想・社会』
明治維新史学会 編 3,400円+税 日本史
(近代)
ISBN978-4-908672-07-1 C1321 A5判上製 288頁 2016/10刊  
近世と近代とでは、政治制度は異なっても、それを担う人々の人生は続いている。本巻では、思想を特定の 思想家によって語られた政治思想などに限定せず、近年の活発な地域・民衆史料の発掘を土台に、人びとの意識を社会の変化の中で 捉え直すことを強調して、思想史の枠組みを広げる試みを行なった。同時に、近世史・近代史双方を踏まえた歴史像を提起 することで、二つの時代の研究上の断絶を克服する事も目指す。
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明治維新史論集1
『幕末維新の政治と人物』
明治維新史学会 編 4,400円+税 日本史
(近代)
ISBN978-4-908672-06-4 C3021 A5判上製 240頁 2016/9刊  
新シリーズ! 明治維新史研究の最新成果を示す論集、ここに刊行開始!
「明治維新に学べ」とよく言われている。しかし、それならば都合良く解釈された物語ではなく、現実に根ざした複眼的な 史実をこそ、学ばなければならないだろう。この論集は、そのような史実に基づく、明治維新史研究の最新成果を提示しよう とするものである。第1巻である本書では、様々な人物を通じて幕末維新期の政治や社会を追究し、特に政治指導の側面に アプローチして、実際の政治の場での役割を明らかにしていく。
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         トポグラフィー
『初期社会主義の地形学』
 ―大杉栄とその時代―
梅森直之 著 5,400円+税 日本史
思想
ISBN978-4-908672-05-7 C3021 A5判上製 380頁 2016/8刊  
格差社会と戦い、資本主義の「終わり」をめざした思想地図を描く!
広がっていく経済的不平等や、そこに生まれる暴力から人間をいかにして救うのか。この困難な課題に正面から向き合い、 思索し戦った初期社会主義者たち。その思想と行動から我々は何を見いだすのか。
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『キューバ革命 1953〜1959年』
 ―モンカダ兵営攻撃から革命の勝利へ―
河合恒生 著 2,800円+税 外国歴史
ISBN978-4-908672-04-0 C3022 A5判上製 406頁 2016/7刊  
2015年、キューバとアメリカは半世紀ぶりに国交を正常化した。しかし、そもそもなぜキューバはアメリカと 50年間も断交していたのか。本書はその原因となったキューバ革命の歴史を詳しく描き出す。アメリカ資本に従属し軍事独裁に あえいできた貧しいカリブの小国が、その二重支配の鎖を引きちぎって立ち上がり、革命を達成するまでの激動の歴史が今ここに展開される。
 
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『地租改正と明治維新』
佐々木寛司 著 7,800円+税 歴史
近現代
ISBN978-4-908672-03-3 C3021 A5判上製 500頁 2016/6刊  
日本資本主義の原点=地租改正
明治維新以後の日本の資本主義化を考える時、まず地租改正の歴史的意義を明らかにしなければならない。 本書は、地租改正の理念・政策の浮上から、それが次第に強固な政策体系として整備されていく過程と、その実施の当たっての 地域的諸問題、さらにそれが維新変革のなかで如何なる位置を占めたのかなどを実証的・総合的に分析。それによって、 近代日本が租税国家として立ち上がっていく姿を明らかにする。
 
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講座 明治維新 第11巻
明治維新と宗教・文化
明治維新史学会 編 3,400円+税 歴史
近現代
ISBN978-4-908672-02-6 C1321 A5判上製 276頁 2016/3刊  
明治維新に始まる近代日本を考える際、戦後の歴史学において主流であったのは 政治史・経済史の分野であった。しかし1990年代以降、宗教や文化の問題が重要な研究領域として 浮上し始めた。本巻ではその成果を総括しながら、同時に現在も刷新されつつある問題意識や研究方法 をふまえ、「美術」「宗教」などの近代的な概念や文明開化とメディアの形成、国家神道、天皇制、 仏教・キリスト教の社会への受容、古物から文化財への展開、といったテーマから、宗教・文化面における 明治維新が持った意味を考える。
 
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『創られた「人種」』
 ―部落差別と人種主義(レイシズム)―
黒川みどり 著 2,600円+税 近現代史
ISBN978-4-908672-01-9 C3020 四六判 280頁 2016/2刊  
国連人権理事会をはじめとする世界的な人種主義をめぐる議論においては、日本の 部落問題は当然のごとくそのなかに位置づけられている。にもかかわらず、日本国内でまだその認識が薄い。 しかし明治以後、部落問題は「人種が違う」といった「人種」のアナロジーとして常に語られてきた。 そして、こういった語りは、まぎれもなく近代が創り出したものであり、部落問題はたんなる封建遺制 ではなく、近現代社会が存続させてきたものである。本書は、明治から現代まで、様々な「部落」についての 言説やその差別の思想・論理を丁寧に跡づけながら、国民化の語りのなかで人種主義(レイシズム)を形成し、 部落差別を継続し続けてきた近現代日本社会のありようを問い直す。
 
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『日韓民衆史研究の最前線』
 ―新しい民衆史を求めて―
アジア民衆史研究会・
歴史問題研究所 編
6,400円+税 近現代史
ISBN978-4-903426-00-6 C3020 A5判上製 400頁 2015/12刊  
日韓の研究者による国際交流から生まれた民衆史研究の最前線を提示!
日本と韓国の研究者が意見を交換しながら、最近の民衆史研究の方法を踏まえ、様々なテーマから一番新しい 民衆史研究の成果を提示します。本書は、日本の「アジア民衆史研究会」と韓国の「歴史問題研究所」が協力して 編集した共同論集です(韓国において韓国語版も刊行予定です)。 歴史認識問題で鋭い対立を示している日本と韓国ですが、それを乗り越えて共に一国史的発想の打破を試みる意欲的な挑戦です。
☆販売促進用チラシもご利用ください。
 
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『ジープと砂塵』
 米軍占領下沖縄の政治社会と東アジア冷戦 1945−1950 
若林千代 著 4,800円+税 日本史
ISBN978-4-903426-99-0 C3021 A5判上製 290頁 2015/11刊  
戦後沖縄の原点に眼をこらす!
米軍占領が始まると、人びとはジープに巻き上げられる砂塵のように、不確かな生活を強いられた。 しかし、人びとはたんなる「砂塵」ではなかった。本書は東アジアの冷戦体制が形成されるなか、 占領初期5年間の沖縄の政治社会がどのように形成されたのかについて、社会変容や政治意識、米軍との交渉、 アメリカの対アジア政策との相互作用に焦点を当てて分析。戦後沖縄の原点を、 冷戦下の国際政治と沖縄自身の政治社会という両面から見直す。
 
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『都市と暴動の民衆史』
 ―東京・1905−1923年― 
藤野裕子 著 3,600円+税 日本史
ISBN978-4-903426-98-3 C3021 A5判上製 306頁 2015/10刊  
1905年9月5日、日比谷公園に発した暴力の波は東京の街頭を激しく駆けめぐった。 この日比谷焼打事件から米騒動にいたるまでの間、大都市では民衆暴動が次々と発生し、やがて関東大震災での朝鮮人虐殺という悲劇を迎える。 日本社会が民主化・大衆化の方向に大きく転換するなかで、なぜ数々の暴力が湧きあがったのか。 「男らしさ」というジェンダー規範にも注目しながら、20世紀初頭の日本社会の大転換を民衆史の視点から読み解き、 民衆による暴力行使の文化とそれをめぐって変容する日本社会秩序との相互関係を明らかにする。
☆2016年度の藤田賞(後藤・安田記念東京都市研究所)を受賞しました。
 
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『帝国日本の「開発」と植民地台湾』
台湾の嘉南大?[土偏+川](かなんたいしゅう)と日月潭(じつげつたん)発電所
清水美里 著 6,600円+税 日本史
台湾史
ISBN978-4-903426-97-6 C3021 A5判上製 320頁 2015/9刊  
「開発」の視点から帝国日本と植民地台湾の関係を再考する!台湾現地社会とそこに生きた人びとの姿にまで迫り、 真の意味での「植民地的開発とは何か」を論じる新世代の研究。
〜版元から〜  本書は、植民地台湾の重要な開発事業であった嘉南大?[土偏+川]という広大な水利設備と日月潭発電所の事例に即し て「植民地的開発」とは何かを論じていきます。帝国と植民地の二項対立の中で不可視化されてきた、台湾 現地社会とそこに生きた人びとの営為を掘起こしながら、帝国と植民地を貫く重層的な権力構造や官/民に 対置され得ない台湾人・在台日本人の関係などを立体的に浮かび上がらせます。
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『遠野のいまと昔』
 −もうひとつの『遠野物語』を歩いて−
金原左門 著 2,400円+税 歴史
近現代
ISBN978-4-903426-96-9 C0021 四六判 200頁 2015/7刊  
『遠野物語』を「いま」に生かす試み!
柳田国男が100年以上前に書いた『遠野物語』。このストーリーを現代から読み直していくとき、 2011年の東日本大震災にぶつかり、その価値はいやがうえにもたかまってきた。 本書では、“遠野”の伝承や信仰、昔話や言い伝え等のなかに現れてきた一揆や自然環境の問題という史実の姿を、 “遠野”に魅せられた歴史学者が現地を歩きながら検証する。さらに、『遠野物語』を生かして文化行政を掲げ、 震災へ対応した姿が「遠野モデル」として全国から注目された遠野市の姿を通し、 震災を経た現在において地方自治体が文化行政に取り組む事の意味を考える。
 
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『東亜聯盟運動と朝鮮・朝鮮人』
 ―日中戦争期における植民地帝国日本の断面―
松田利彦 著 5,000円+税 日本史
朝鮮史
ISBN978-4-903426-95-2 C3021 A5判上製 240頁 2015/6刊  
泥沼化しつつあった日中戦争のなかで、新たな東アジア秩序の構築を提唱するたくさんの「東亜新秩序論」が登場しました。 その中でも、関東軍作戦参謀であった石原莞爾の主唱した東亜聯盟運動は、その重要な一角を占め、中国のみならず植民地朝鮮をも視野に入れていた点で特異なものでした。 他方で、独立の展望を失っていた朝鮮人の中からもこの運動に参加する者が現れました。 戦時期朝鮮の皇民化政策に東亜聯盟運動はどのように向きあおうとし、朝鮮人運動参加者はこの運動に何を求めたのでしょうか。 本書は、東亜聯盟運動に参加した朝鮮人たちの実践からその到達点と限界を検証し、植民地支配と「アジア主義」の問題を鋭く論じます。 (版元から)
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『明治維新史論へのアプローチ』
 −史学史・歴史理論の視点から−
佐々木寛司 著 3,800円+税 歴史
近現代
ISBN978-4-903426-94-5 C3021 A5判 250頁 2015/4刊  
明治維新とは何だったのか? 本書は、明治維新の「近代性」を強調するが、 一方でその成果を賞賛するのではなく、むしろ維新後にも継続された伝統社会が資本主義的発展のなかに 包摂されていく過程で変質し、資本主義と共存していく厳しい現実を「日本の近代」として捉え直す。 そして、その出発点である明治維新を、日本的近代と西欧的近代・伝統社会の三つ巴が織りなす過渡期社会と位置づける。 個別事例の実証的研究が著しい発展を遂げてきた今こそ、明治維新を総体的に捉え直す時が再び来たのではなかろうか。
 
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『グローバル化のなかの近代日本』
 −基軸と展開−
小風秀雅
季武嘉也 編
6,600円+税 歴史
近現代
ISBN978-4-903426-93-8 C3021 A5判上製 400頁 2015/3刊  
幕末の開国によって本格的に開始される日本の近代化は、国際化・世界化(グローバリゼーション)の過程であった。 だが国際化ということは外交史という分野に限定されるものではなく、政治・経済・社会・文化など 日本近代の全ての事象を貫くもっとも根本的な潮流なのであり、近代日本社会そのものを理解する上で中心となるべき概念である。 本書はこのような問題意識のもと、19世紀後半から20世紀前半における日本と国際社会との関係のあり方を多角的に検証し、 日本近代史に関する新たな歴史像を提示しようとするものである。
 
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講座 明治維新 第9巻
明治維新と女性
明治維新史学会 編 3,400円+税 歴史
近現代
ISBN978-4-903426-92-1 C1321 A5判上製 270ページ 2015/2刊  
西洋文明受容によって進められた明治維新は、近世までのジェンダー秩序を大きく変えた。 女性労働とファッション、尊攘思想と在地農村出身女性の政治参加、教育や相続に関わる女性と女性観、芸娼妓解放令をめぐる地域社会と娼妓の行動、 子どもを産み育てることの変化などを論じることで、明治維新が女性にとっていかなる意味を持ったのか明らかにする。 不可視化されてきた女性/男性のありようを浮かび上がらせ、幕末維新期における性差の変容を描き出す。
 
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『開国期徳川幕府の政治と外交』
後藤敦史 著 6,200円+税 日本史
近世・近代
ISBN978-4-903426-91-4 C3021 A5判上製 340ページ 2014/12刊  
「鎖国から開国へ」という予定調和な歴史叙述を克服!明治維新にいたる歴史を考察する上で重要な開国の〈経緯〉を、従来は見落とされていた視点からたどり、新たな幕末維新史を描き出す。
これまでの、あたかも開国にむけて順調一直線に進行していったかのような「予定調和」な開国史を書き改め、 ペリー来航という重大事件に遭遇した幕臣たちが暗中模索のなかで幕末外交のジレンマを乗り越え、 試行錯誤を繰り返しながらもそこから国際政治の在り方を学び、開国政策を選択していった経過をたどり、 新しい日本の「夜明け」を真に進めた人びとの姿を描き出します。
☆販売促進用チラシもご利用ください。
 
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『帝国に抗する社会運動』
 −第一次日本共産党の思想と運動−
黒川伊織 著 6,000円+税 日本史
近現代
ISBN978-4-903426-90-7 C3021 A5判上製 330ページ 2014/11刊  
第一次日本共産党は、ロシア革命のインパクトのもとコミンテルンの日本支部として成立した。 にもかかわらず、その研究は、一国的枠組のうちに閉ざされてきた。新出のコミンテルン文書に依拠する本書は、 第一次共産党の思想と運動を当該期の国際的連関のうちに開き、朝鮮人・中国人とも協同しつつ 帝国日本の支配秩序に抗おうとした運動の起点と捉える視座を提示するとともに、 その言論活動が非合法党の地下活動にとどまらない広汎な思想的影響力を持ったことを実証的に明らかにする。
 
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『英雄になった母親戦士』
 −ベトナム戦争と戦後顕彰−
京樂真帆子 著 2,800円+税 歴史
近現代
ISBN978-4-903426-88-4 C3021 A5判 320ページ 2014/10刊  
「英雄的ベトナムの母」――それはベトナム戦争において、革命戦士である子どもを戦闘で亡くした母親に対して国から贈られる栄誉称号である。 だが、長きにわたるアメリカとの戦争のなかで、国土全体が戦場となったベトナムの女性は銃後の存在に留まっておらず、自ら銃を持って戦うと共に、その子ども達を戦場に送り出してきた。 母もまた戦士だったのである。本書は、この「英雄の母」たちへのインタビュー調査によって、その戦い方を明らかにしながら、戦後ベトナム社会での「英雄としての母親」顕彰の問題を考える。
 
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『明治維新の国際舞台』
鵜飼政志 著 2,600円+税 歴史
近現代
ISBN978-4-903426-89-1 C3021 四六判 320ページ 2014/10刊  
明治維新の歴史を国際的視野から見直し、今も続く「国民の物語」という歴史像を解体する。
近代日本誕生の成功物語(サクセスストーリー)として常に語られる「明治維新」。 だが、現実の明治維新史は、複雑な政治抗争にほかならず、その変革の流れに大きな影響を与えたのは、欧米諸国との関係であった。 本書は、ペリー来航をめぐる国際関係から、1875〜76年頃まで、幕末維新期の歴史を国際的な視野から見直し、今もなお語られ続けている通俗的な歴史を解体して、全く新しい明治維新史像を提示する。
 
表紙
2014年度
山川菊栄賞受賞
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『日本占領とジェンダー』
 −米軍・売買春と日本女性たち−
平井和子 著 4,800円+税 歴史
近現代
ISBN978-4-903426-87-7  C3021 A5判上製 250ページ 2014/8刊  
軍隊を維持するために「性的慰安」は本当に必要なものなのか?!
敗戦後の連合軍(米軍)による占領下、女性たちは「守るべき女性」と「犠牲にしてもよい女性」とに分断され、双方が「成功した占領」のために利用された。 本書は日本とアメリカの合作による「慰安所」システムや基地周辺の売買春の実態、地域住民の対応や売春女性の実像分析により、日本占領をジェンダー視点から問い直し、「軍隊と性暴力」の問題を根本から考える。
 序 章 日本占領から「軍隊と性」を考える
 第1章 占領軍「慰安所」(RAA・特殊慰安施設)の開設と展開
 第2章 日米合作による性政策
 第3章 米軍基地売買春と地域―1950年代の御殿場を中心に―
 第4章 占領と売春防止法
 第5章 売春取締地方条例―静岡県の場合―
 第6章 「婦人保護台帳」にみる売春女性たちの姿―神奈川県婦人相談所の記録から―
 終 章 女性たちの出会い直しのために
 
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近代租税史論集2
近代日本の租税と行財政
近代租税史研究会 編 6,200円+税 歴史
近現代
ISBN978-4-903426-86-0  C3021 A5判上製 248ページ 2014/6刊  
これまで、財政史における租税への関心は、政府の財政方針に基づく税制、そしてその結果である租税収入額に注がれてきた。  しかし、税法の成立から納税までの間には、調査や課税などの税務当局による税法の執行があり、最終的に納税者が国庫に納税するまでの過程が存在する。 そこには今日とは大きく異なる仕組みも存在していたのである。本書では、近代日本の行財政システムや実態から租税を見直し、多様で新しい近代租税史を提示する、近代租税史論集の第二集。
 
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講座 明治維新 第7巻
明治維新と地域社会 改訂版
明治維新史学会 編 3,400円+税 歴史
近現代
ISBN978-4-903426-85-3  C1321 A5判上製 270ページ 2014/5刊  
明治維新とは政治的変革であると同時に社会的な変革でもあった。
近世の地域社会は、明治維新の過程の中でどのように変容していったのか。幕末から市制町村制の施行まで、激変していく地域社会の実態を追究するとともに、そこに生きた人びとの姿も明らかにして、維新変革と地域の有り様との歴史的連関を探求する。
 
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講座 東アジアの知識人 第5巻
 さまざまな戦後
 −日本敗戦〜1950年代−
趙景達・原田敬一・
村田雄二郎・安田常雄 編
3,600円+税 歴史
近現代
ISBN978-4-903426-81-5  C1020 A5判上製 380ページ 2014/4刊  
東アジア発、新しい「知」の創出に向けて!比較史の視点から近現代100年にわたる思想の歩みを再考する。全5巻完結!
 T 戦後改革と戦後構想
 U 戦後思想
 V 文学とジャーナリズム
 W 生活思想
 X 権力をめぐる思想
座談会:近代東アジアのなかの知識人
 
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帝国の思考 −日本「帝国」と台湾原住民−
松田京子 著 4,800円+税 歴史
近現代
ISBN978-4-903426-83-9  C1020 A5判上製 280ページ 2014/3刊  
日本「帝国」が初めて本格的な植民地とした地域である台湾。その台湾における植民地支配に、近代の「学問」や「文化」はどのように関連していくのか。 本書は、植民地台湾において人口数的にも社会的ポジションという観点からも、圧倒的なマイノリティであった台湾原住民をめぐる諸動向に焦点をあて、帝国の学知と思想が彼ら・彼女らをどのように表象し、それが植民地主義とどう接続していたのかを明らかにする。 言説と統治の密接な関係を通して、日本「帝国」による植民地支配の思考に迫る。
 
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戦争・災害と近代東アジアの民衆宗教
武内房司 編 6,600円+税 歴史
近現代
ISBN978-4-903426-82-2  C1020 A5判上製 300ページ 2014/3刊  
19世紀から20世紀という戦争と災害が東アジア・東南アジアを覆った時代、これらの地域には広範な民衆宗教の「越境」現象が生じた。 それは、地理的・空間的な意味での「越境」であると同時に、キリスト教など他宗教世界への「越境」をつうじて、伝統民衆宗教が新たな近代性を獲得していく過程でもあった。 同善社・世界紅卍字会・カオダイ教などの民衆宗教の考察を通して、戦争と災害という近代を象徴する二つの契機のなかで、何がこれらの「越境」現象を生み出し、どうして民衆宗教に活性化と深化をもたらしたのか、その背景を探る。
 
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講座 東アジアの知識人 第4巻
 戦争と向き合って
 −満洲事変〜日本敗戦−
趙景達・原田敬一・
村田雄二郎・安田常雄 編
3,600円+税 歴史
近現代
ISBN978-4-903426-81-5  C1020 A5判上製 380ページ 2014/3刊  
東アジア発、新しい「知」の創出に向けて!比較史の視点から近現代100年にわたる思想の歩みを再考する。
 T 昭和維新と農本主義
 U 社会主義の思想
 V 転向・協力・抵抗
 W 満州建国と東亜協同体論
 X 非転向と粛清
 
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仁政イデオロギーとアイヌ統治
檜皮瑞樹(ひわ みずき)著 5,800円+税 歴史
近現代
ISBN978-4-903426-80-8  C3021 A5判上製 288ページ 2014/1刊  
19世紀の日本社会は、幕藩体制の崩壊と国民国家・近代社会の創出という大きな変動を経験した。 この間、ロシア使節の来航によって国境問題が生じたことから蝦夷地は幕府直轄領とされ、その後に明治維新を迎えたことで、アイヌの人々は否応なく幕藩体制と近代国家へと組み入れられたのである。 本書は、仁政イデオロギーの波及や華夷意識の変容をキーワードに19世紀におけるアイヌ統治政策を分析し、異民族支配を可能にした統治イデオロギーや近世的世界観の変容を明らかにする。
 
表紙 有志舎 書籍リスト 注文書PDF
講座 東アジアの知識人 第3巻
 「社会」の発見と変容
 −韓国併合〜満洲事変−
趙景達・原田敬一・
村田雄二郎・安田常雄 編
3,600円+税 歴史
近現代
ISBN978-4-903426-79-2  C1020 A5判上製 380ページ 2013/12刊  
東アジア発、新しい「知」の創出に向けて!比較史の視点から近現代100年にわたる思想の歩みを再考する。
 T 第一次大戦と東アジア
 U 文学者の問いかけ
 V 歴史学と民俗学
 W 女性と社会
 X 教育と思想
 
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講座 明治維新 第8巻
 明治維新の経済過程
明治維新史学会 編 3,400円+税 歴史
近現代
ISBN978-4-903426-78-5  C1020 A5判上製 300ページ 2013/11刊  
明治維新以後、近代日本の急速な工業化は「西洋化」に邁進した事によるといわれるが本当にそうだったのか。
実は、日本の資本主義化は近世以来の伝統社会の解体を推し進めたというよりは、西洋標準を軸にしながらも、むしろすでに変質しつつあった伝統社会の動きを背景に、それらとの併存と体制的包摂を進めていったところに最大の特徴があった。近代日本社会の形成を「経済」の視点から明らかにし、全く新しい近代日本像を描き直す。
 
表紙 有志舎 書籍リスト 注文書PDF
講座 東アジアの知識人 第2巻
 近代国家の形成
 −日清戦争〜韓国併合・辛亥革命−
趙景達・原田敬一・
村田雄二郎・安田常雄 編
3,600円+税 歴史
近現代
ISBN978-4-903426-77-8  C1020 A5判上製 380ページ 2013/10刊  
東アジア発、新しい「知」の創出に向けて!比較史の視点から近現代100年にわたる思想の歩みを再考する。
 T 抵抗と革命
 U ナショナリズムの思想
 V アジア主義
 W 言論と出版
 X 実業と国家
 
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21世紀歴史学の創造 別巻2
「3・11」と歴史学
戦後派研究会 編 2,400円+税 歴史・近現代
ISBN978-4-903426-76-1  C1020 四六判上製 380ページ 2013/10刊  
シリーズ「21世紀歴史学の創造」完結編
 第1部 「3・11」がわれわれに問うもの
 第2部 国際政治と原子力発電
 第3部 人類と地球環境
 第4部 年表で読む「核と原発」
 
表紙 有志舎 書籍リスト 注文書PDF
講座 東アジアの知識人 第1巻
 文明と伝統社会
 −19世紀中葉〜日清戦争−
趙景達・原田敬一・
村田雄二郎・安田常雄 編
3,600円+税 歴史
近現代
ISBN978-4-903426-75-4  C1020 A5判上製 380ページ 2013/9刊  
東アジア発、新しい「知」の創出に向けて!比較史の視点から近現代100年にわたる思想の歩みを再考する。
 T西洋との出会い
 U文明の発見
 V伝統社会と宗教
 W公論の形成
 X体制と反逆の思想
 
表紙 有志舎 書籍リスト 注文書PDF
21世紀歴史学の創造 第7巻
21世紀の課題 −グローバリゼーションと周辺化−
油井大三郎・藤田進 著 2,400円+税 歴史・近現代
ISBN978-4-903426-74-7  C1020 四六判上製 350ページ 2013/8刊  
第7巻 目次
 総 論 グローバリゼーションと周辺化
 第1部 米国の中東政策とオリエンタリズム
 第2部 米国の「中東和平体制」に対抗するアラブ民衆運動
 座談会 21世紀の課題とは何か?
   
表紙 有志舎 書籍リスト 注文書PDF
占領期・占領空間と戦争の記憶
長 志珠絵 著 4,800円+税 歴史・近現代
ISBN978-4-903426-73-0  C1020 A5判上製 380ページ 2013/6刊  
戦争と記憶をめぐるポリティクス
東アジアにおける冷戦という時代状況を意識しながら、戦後日本の「戦争記憶」形成のあり方を問い直す。
 
表紙 有志舎 書籍リスト 注文書PDF
21世紀歴史学の創造 第5巻
人びとの社会主義
南塚信吾・古田元夫
加納格・奥村哲 著
2,400円+税 歴史学・近現代
ISBN978-4-903426-69-3 C1020 四六判上製 390ページ 2013/6刊  
第5巻 目次
 総 論 世界史の中の社会主義
 第1部 ロシアの社会主義
 第2部 毛沢東主義の意識構造と冷戦
 第3部 東欧における社会主義と農民
 第4部 ベトナムにおける社会主義とムラ
 
表紙 有志舎 書籍リスト 注文書PDF
21世紀歴史学の創造 第6巻
オルタナティヴの歴史学
増谷英樹・富永智津子・清水透 著 2,400円+税 歴史学・近現代
ISBN978-4-903426-72-3  C1020 四六判上製 370ページ 2013/4刊  
第6巻 目次
 第1部 一八四八年革命とユダヤの人びと
 第2部 帝国と女性
 第3部 砂漠を越えたマヤの民
 座談会 歴史学の新しい地平!
  

表紙

講座 明治維新 第七巻
明治維新と地域社会
明治維新史学会 編 3,400円+税 日本史
近代
ISBN978-4-903426-71-6  C1321 A5判上製 300ページ 2013/3 発行  
明治維新とは政治的変革であると同時に社会的な変革でもあった。
近世の地域社会は、明治維新の過程の中でどのように変容していったのか。幕末から市制町村制の施行まで、激変していく地域社会の実態を追究するとともに、そこに生きた人びとの姿も明らかにして、維新変革と地域の有り様との歴史的連関を探求する。
 
表紙

トウモロコシの先住民とコーヒーの国民
人類学が書きえなかった「未開」社会

中田英樹 著 2,800円+税 中南米史・文化人類学
ISBN978-4-903426-70-9  C1021 四六判上製 308ページ 2013/2 発行  
近代の「知」である人類学は、「未開」社会に何を「発見」してきたのか?
多文化共生というものが孕む問題を先住民社会の中から描き出す
 
表紙

兵士はどこへ行った
軍用墓地と国民国家

原田敬一 著 2,600円+税 日本史・現代史
ISBN978-4-903426-68-6  C1021 四六判上製 330ページ 2013/1 発行  
戦死者追悼のあり方は、本当に世界共通なのか?
世界各地の「軍用墓地」調査を通して見えてくる様々な追悼の姿から、戦死者と国家・国民のあるべき関係をあらためて考える。
 
表紙

21世紀歴史学の創造 別巻I
われわれの歴史と歴史学

研究会「戦後派第一世代の歴史研究者は21世紀に何をなすべきか」 編 2,400円+税 歴史学・近現代
ISBN978-4-903426-67-9  C1020 四六判上製 270ページ 2012/12 発行  
帝国憲法体制と日本国憲法体制とは、いかなる連続性を内在させていたのか?
主権をめぐる<逆説>から、新たな思考を提起する。
 
表紙

主権不在の帝国
憲法と法外なるものをめぐる歴史学

林尚之 著 5,800円+税 日本史・現代史
ISBN978-4-903426-66-2  C3021 A5判上製 270ページ 2012/12 発行  
帝国憲法体制と日本国憲法体制とは、いかなる連続性を内在させていたのか?
主権をめぐる<逆説>から、新たな思考を提起する。
 
表紙

現代「生活者」論
―つながる力を育てる社会へ

天野正子 著 2,600円+税 社会学・現代史
ISBN978-4-903426-65-5  C1036 四六判上製 320ページ 2012/11 発行  
現代日本の歴史的経験のなかで登場してきた「生活者」の実践をとらえ直し、新しい共同性・公共性の回路を見通す試み。
 

表紙

講座 明治維新 第五巻
立憲制と帝国への道
明治維新史学会 編 3,400円+税 日本史
近代
ISBN978-4-903426-64-8  C1321 A5判上製 268ページ 2012/10 発行  
明治政府に対抗して燃え上がった自由民権運動は立憲制の導入と国会開設という国民国家たるにあたって無くてはならないものを日本にもたらした。
しかし、その一方で、欧米に対峙して国民国家を形成するという幕末の目標は、日清戦争により、アジア唯一の帝国主義をめざすという方向に変転していく。
明治維新という一大歴史劇の終期を描き出す、通史編の最終巻。
 
表紙

21世紀歴史学の創造 第4巻
帝国と帝国主義

木畑洋一・南塚信吾・加納格 著 2,400円+税 歴史学
近・現代
ISBN978-4-903426-63-1  C1020 四六判上製 320ページ 2012/10 発行  
 
 
表紙

近代日朝関係史

趙景達(チョ キョンダル) 編 3,400円+税 近代日本史・朝鮮史
ISBN978-4-903426-62-4  C1020 A5判並製 400ページ 2012/9 発行  
新しい通史の誕生!
これまでのような一国同士の叙述や政治・外交ゲームのような日朝関係史を乗り越え、両国の社会に底流する深い歴史的文脈の関係性を重視した新世代の歴史書。
 
表紙

きのうの日本

鵜飼政志・川口暁弘 著 3,200円+税 日本史・近代
ISBN978-4-903426-61-7  C1021 A5判上製 220ページ 2012/8 発行  
かつて確かに存在しながら、やがて消え去っていった理想や夢
忘却された歴史から現在(いま)を考える
 
表紙 21世紀歴史学の創造 第3巻
土地と人間
小谷汪之・山下真鳥・藤田進 著 2,400円+税 歴史学
近・現代
ISBN978-4-903426-60-0  C1020 四六判上製 300ページ 2012/7 発行  
16世紀以降、西欧列強による植民地支配が世界中に拡がっていくと、非西欧世界は根底的な社会変動を経験することになりました。それは西欧的近代的な私的土地所有の論理があらゆる社会に貫徹していく過程であり、そのなかで人と土地との関係は大きく変動しました。本書は、インド、日本、オセアニア、パレスチナを具体的な対象として、その変動の振幅を歴史的に測定し、人間と土地との関係を根本的に検証します。
 
表紙 20世紀の戦争
その歴史的位相
メトロポリタン史学会 編 2,600円+税 世界史
近・現代
ISBN978-4-903426-59-4  C1020 四六判上製 270ページ 2012/7 発行  
戦争の時代は、まだ過ぎ去ろうとしない!

20世紀における様々な戦争の歴史から現代を問い直す。
 
日本帝国と民衆意識
ひろたまさき 著 2,600円+税 日本史
近・現代
ISBN978-4-903426-58-7  C1020 四六判上製 300ページ 2012/6 発行  
日本と世界は「帝国意識」を克服できるのか?
民衆思想史の歩みを自己採点しつつ、帝国意識と民衆との複雑な歴史関係にメスを入れる。
 
表紙 21世紀歴史学の創造 第2巻
国民国家と天皇制
宮地正人 著 2,400円+税 歴史学
近・現代
ISBN978-4-903426-57-0  C1020 四六判上製 320ページ 2012/5 発行  
天皇制と国体論を国民国家形成論の結合させて独特の日本型国民国家論を提示する!
 
表紙 21世紀歴史学の創造 第1巻
国民国家と市民社会
伊藤定良・伊集院立 著 2,400円+税 歴史学
近・現代
ISBN978-4-903426-56-3  C1020 四六判上製 280ページ 2012/5 発行  
国民国家や地域、あるいは市民社会の在り方を、歴史の中から解明!
 
表紙 近世・近代における文書行政
その比較史研究
小名康之 著 2,800円+税 世界史
近世・近代
ISBN978-4-903426-55-6  C3020 A5判上製 240ページ 2012/3 発行  
近世から近代にかけて、世界の諸地域ではどのように文書行政が展開されていったのか。日本・インド・トルコ・メキシコの比較により、それぞれの地域の文書行政の実態を明らかにする。
 

表紙

講座 明治維新 第四巻
近代国家の形成
勝田政治・中川壽之 著 3,400円+税 日本史
近代
ISBN978-4-903426-54-9  C1321 A5判上製 306ページ 2012/3 発行  
廃藩置県による中央集権国家誕生から明治14年政変、そして内閣制度創設へ
日本近代国家の形成過程を鮮やかに描き出す
 
表紙 近代日本の宗教概念
宗教者の言葉と近代
星野靖二 著 6,400円+税 日本宗教史
近代
ISBN978-4-903426-53-2  C3021 A5判上製 340ページ 2012/2 発行  
「宗教」とは歴史的に変わらないものなのか?
翻訳語として近代日本に新たに登場した「宗教」をめぐって、その概念の展開を宗教者の言葉を追うことによって明らかにする。
 
表紙 プロイセンの国家・国民・地域
19世紀前半のポーゼン州・ドイツ・ポーランド
割田聖史 著 6,600円+税 ドイツ史
近代
ISBN978-4-903426-52-5  C3022 A5判上製 380ページ 2012/2 発行  
これまでドイツ人とポーランド人の混住地ゆえの民族対立の場とされてきた地域を舞台に、国家と地域の関係・構造を問い直す。
 
表紙 吉野作造の国際政治論
もうひとつの大陸政策
藤村一郎 著 5,200円+税 日本史
近代
ISBN978-4-903426-51-8  C3021 A5判上製 290ページ 2012/1 発行  
大正デモクラシーをリードした吉野作造。彼の闘いは理解されてこなかった。
近代日本のリベラリズムはアジアにいかなる希望を残したのか?
 
沖縄の復帰運動と保革対立
沖縄地域社会の変容
櫻澤誠 著 6,000円+税 日本史
現代
ISBN978-4-903426-50-1  C3021 A5判上製 280ページ 2012/1 発行  
「保守/革新」「復帰/独立」の分節化は沖縄の地域と住民に何をもたらしたのか。
今も続く沖縄社会の保革対立が形作られた過程を明らかにする。
 
表紙 シベリア抑留と戦後日本
帰還者たちの闘い
長澤淑夫 著 2,400円+税 日本史
現代
ISBN978-4-903426-49-5  C1021 四六判上製 230ページ 2011/11 発行  
戦後日本はなぜシベリア抑留者の補償を拒否し続けたのか?
国会で否定され裁判で何度敗れても、不屈の闘志で運動を続け、ついに補償を実現した抑留者たちの戦後史
 
表紙 講座 明治維新 第三巻
維新政権の創設
松尾正人・佐々木克 編 3,400円+税 日本史
近代
ISBN978-4-903426-48-8  C1321 A5判上製 288ページ 2011/10 発行  
「王政復古クーデター」によって発足した新政権は、「公議」「公論」を掲げ ることで、新体制の確立を模索した。しかし、その道は平坦ではない。戊辰戦争に続く農民一揆や尊攘派などの反政府運動、政府内の対立が深刻化した。そして藩体制の解体と新たな国家体制の創出が大きな課題となっていく。廃藩置県による中央集権体制創設へと向かう激動期を多様 なテーマから分析し、維新期の新たな時代像を提示する。
 
表紙 田中角栄と自民党政治
列島改造への道
下村太一 著 2,400円+税 現代日本史・政治
ISBN978-4-903426-47-1  C1021 四六判上製 260ページ 2011/9 発行  
田中角栄の政治指導と、保守政治再生の政策・戦略とはどのようなものだったのか。
その政治手法に着目して、田中角栄の実像に迫った新しい政治史。
 
表紙 リベラリズムの中国 村田雄二郎 著 6,200円+税 近代中国史・思想
ISBN978-4-903426-46-4  C3021 A5判上製 352ページ 2011/9 発行  
かつて、19世紀末から20世紀中葉にかけての中国には、政治的自由を求める根強い思想潮流が存在していた。
現在の民主化運動の原点というべき、中国自由主義思想の姿を描き出す。
 
表紙 皇国日本のデモクラシー
個人創造の思想史
住友陽文 著 5,400円+税 近代日本史・思想
ISBN978-4-903426-45-7  C3021 A5判上製 320ページ 2011/7 発行  
日本のデモクラシー思想は、なぜ「皇国」を立ち上げたのか?
ナショナリズムに潜む私欲を乗り越え、社会を担う「個人」を求める思想の分析から、そのモメントをあきらかにする。
 
表紙 オープンスカイ・ディプロマシー
アメリカ軍事民間航空外交 1938〜1946年
高田馨里 著 5,000円+税 アメリカ現代史・国際政治
ISBN978-4-903426-44-0  C3022 A5判上製 290ページ 2011/7 発行  
真珠湾攻撃、「航空大国アメリカ」誕生から冷戦へ
「空の門戸開放(オープンスカイ)」をめぐる外交(ディプロマシー)戦を描く、新しい国際関係史
 
表紙 明治維新史研究の今を問う
新たな歴史像を求めて
明治維新史学会 編 3,600円+税 日本史
近世・近代
ISBN978-4-903426-43-3  C3021 A5判上製 304ページ 2011/6 発行  
明治維新とは何だったのか。
この日本史上最大の変革の意味を、今、改めて考えるシンポジウムの記録。
 
表紙 講座 明治維新 第二巻
幕末政治と社会変動
明治維新史学会 編 3,400円+税 日本史
近世・近代
ISBN978-4-903426-42-6  C1321 A5判上製 288ページ 2011/5 発行  
慶応3年12月9日政変に至る過程は、「武力討幕」という言葉のなかに埋もれていた。「鎖国を破った開国」という言説は、明治10年代に成立したものである。では、その真相は、どのようなものだったのか。重層化された構造を持つ言説に覆われた歴史像の下から、幕末政治と社会変動の真の姿を、大胆かつ斬新な視点に立って掘り起こす。新たな幕末史の第一歩が、ここから始まる。
 
表紙 イラン現代史
従属と抵抗の100年
吉村慎太郎 著 2,400円+税 現代史(中東・イラン)・国際関係
ISBN978-4-903426-41-9  C1022 四六判上製 250ページ 2011/4 発行  
イランの本当の姿を知るために!
欧米列強の脅威にさらされ続けてきた激動の100年史
 
表紙 民族浄化・人道的介入・新しい冷戦
冷戦後の国際政治
塩川伸明 著 2,800円+税 国際政治・現代史
ISBN978-4-903426-40-2  C1031 A5判上製 330ページ 2011/3 発行  
冷戦終焉が「アメリカの勝利」と総括されて以降、世界のいくつかの国や勢力について「民族浄化」が指摘されたり、あるいは「悪の枢軸」「独裁国家」「強権政治」などの特徴付けが与えられ、それらを非難する側は「普遍的正義」の名で介入を正当化してきた。
そこにおいて「邪悪」とされる側を擁護することなしに、このような黒白二元論的発想を超えることは可能だろうか。
現代国際政治の「常識」を再考し、新たな見方を提唱する。
 
表紙 東アジアの民族的世界
境界地域における多文化的状況と相互認識
佐々木史朗、加藤雄三 編 5,200円+税 歴史・民俗学
ISBN978-4-903426-39-6 A5判上製 310ページ 2011/3 発行  
「日本」の南北に広がっていた民族的な世界。
そこで人々はどう生きていたのか。
 
表紙 戦時期朝鮮の転向者たち
帝国/植民地の統合と亀裂
洪宗郁(ホン ジョンウク) 著 5,400円+税 朝鮮史・日本史
ISBN978-4-903426-38-9 A5判上製 270ページ 2011/2 発行  
植民地知識人の主体化と帝国秩序の論理。抵抗と読み替えの相克から戦時下朝鮮の思想史を再考する。
かつて日本の植民地支配を激しく攻撃していた多くの朝鮮人左派知識人は、戦時期になると「東亜新秩序」の可能性に賭け、また解放後は民族国家の建設に参加するという、矛盾に満ちた思想的軌跡をたどった。日本の植民地支配を批判していた彼らが、なぜ「転向」をし、そしてそれは戦後にどう繋がっていったのか?その過程を丁寧に追いかけ、脱植民地の志向と「近代」が複雑に絡まり合う植民地固有の思想史を読み直す。
 
表紙 講座 明治維新 第一巻
世界史のなかの明治維新
明治維新史学会 編 3,400円+税 日本史
近世・近代
ISBN978-4-903426-37-2 A5判上製 280ページ 2010/12 発行  
明治維新は、国際的孤立をしていた「鎖国日本」と西洋近代の関係だけで起こった現象ではない。
近世日本が組み込まれていた東アジアの国際関係ネットワークとそれぞれの社会が欧米列強の圧力を受けて変動を経験したのであり、その日本列島における現象が明治維新だったのである。
本巻は、このような世界的視野から明治維新をとらえ直し、ペリー来航に至るまでの近世日本の政治・社会の変化を再考して、新しい明治維新史を展望する。
 
表紙 盗賊のインド史
帝国・国家・無法者(アウトロー)
竹中千春 著 2,600円+税 国際政治・インド史
ISBN978-4-903426-36-5 C1022 四六判上製 360ページ 2010/10 発行  
盗賊や武装勢力とは何者なのか?彼らはなぜ戦うのか?
「盗賊の女王」プーラン・デーヴィーはじめ、近現代インドを席巻したアウトローたちの世界に分け入り、その真の姿を描き出す
 
表紙 明治維新と世界認識体系
幕末の徳川政権 信義と征夷のあいだ
奈良勝司 著 6,400円+税 近代史(日本)
ISBN978-4-903426-35-8 C3021 A5判上製 320ページ 2010/9 発行  
西洋列強との出会いにより、それまでのコスモロジーが崩壊した幕末の列島社会は、自己意識を肥大化させることで「日本」を新たに創り出していった。

19世紀半ば、西洋列強主導の国際社会に組み込まれた列島社会は、これまでとは全く違う世界観に直面せざるをえなかった。ウエスタン・インパクトによって幕末に噴出した複数の世界認識体系の相克を明らかにし、その軋轢の結節点にあった徳川政権の姿を分析することで、新たな明治維新史像を描き出そうとする挑戦。
 
表紙 小野梓と自由民権 勝田政治 著 2,600円+税 近代史(日本)
ISBN978-4-903426-34-1 C1021 四六判上製 290ページ 2010/6 発行  
立憲政治の実現に生涯をかけた男・小野梓。明治初年に米・英に留学した彼は、日本をイギリス流立憲国家にするべく奮闘、共存同衆を組織して啓蒙活動を行い、立憲改進党の創設に加わり、憲法制定・国会開設に全力を傾けた。さらに「立憲国民」の創出をめざして早稲田大学の創設に参加し、青年たちの教育に生涯を捧げる。天皇制のもとで立憲制を根付かせようとした熱き男の姿を通して、日本における民主主義の在り方を考える。
 
表紙 私たちの中のアジアの戦争
仏領インドシナの「日本人」
吉沢南 著 2,600円+税 近現代史
ISBN978-4-903426-33-4 C1021 四六判上製 270ページ 2010/5 発行  
アジアと日本にとって、あの戦争とは何だったのか?「日本人」とは誰のことか?
第二次世界大戦下、ベトナム(当時の仏領インドシナ)に侵攻した日本軍に加わり、この地にやってきた「普通の日本人」。日本軍の工作機関に配属された日本人電信係、憲兵として従軍し、戦後はベトミン軍に参加しインドシナ戦争を戦った兵士、「日本人」農業指導員としてベトナムに渡り、戦後もベトナムに住んでいたにもかかわらず、後に無国籍者とされ「難民」となった台湾人など。彼らへの聞き取りをもとに、民衆にとっての戦争体験・戦後体験の意味を問う、オーラルヒストリーの先駆的成果がここに再刊。
 
表紙 国民国家の比較史 久留島浩・趙景達 編 6,600円+税 近現代史
ISBN978-4-903426-32-7 C3020 A5判上製 480ページ 2010/3 発行  
グローバリゼーションがもたらしつつある国民国家の再活性化のなか、
その同質性よりも差異性に注目し、国民国家をめぐる新たな議論を提起。
 
表紙 中国国境地域の移動と交流
近現代中国の南と北
塚田誠之 編 5,200円+税 民族学
ISBN978-4-903426-31-0 C3039 A5判上製 370ページ 2010/3 発行  
中国国境地域に生きる諸民族の姿から、移動と交流の実態を明らかにする
 
表紙 同時代史としてのベトナム戦争 吉沢南 著 2,600円+税 現代史・国際政治
ISBN978-4-903426-30-3 C1031 四六判上製 250ページ 2010/1 発行  
ベトナム戦争とは何だったのか?60〜70年代の反戦運動とは何だったのか?
「現代史」ではなく、「同時代史」を提唱し、民衆の視点からベトナム戦争とその時代を考える。
アジア・日本の戦後とこれからを考えるために、もう一度、あの戦争の時代を見つめ直す。
 
表紙 明治国家と雅楽
伝統の近代化/国楽の創成
塚原康子 著 5,200円+税 日本近代史・日本音楽
ISBN978-4-903426-29-7 C3021 A5判上製 270ページ 2009/12 発行  
雅楽制度を改革し、西洋音楽を兼修して、伝統と近代をつないだ人びとの実像を描く
 
表紙 近衛新体制の思想と政治
自由主義克服の時代
源川真希 著 4,600円+税 日本近代史
ISBN978-4-903426-28-0 C3021 A5判上製 230ページ 2009/11 発行  
日本のファシズム化の指標とされる近衛新体制。しかし、ブレーンとして近衛文麿を支えたのは、知識人たちだった
 
表紙 脱帝国のフェミニズムを求めて
朝鮮女性と植民地主義
宋連玉(そん よのく) 著 2,400円+税 近現代史・フェミニズム
ISBN978-4-903426-27-3 C1022 四六判上製 270ページ 2009/10 発行  
脱植民地主義のフェミニズムとは何か!饒舌な「帝国のフェミニズム」にかき消された女性たちの声を聴く
 
表紙 「村の鎮守」と戦前日本
「国家神道」の地域社会史
畔上直樹 著 6,200円+税 日本史(近代)
ISBN978-4-903426-26-6 C3021 A5判上製 368ページ 2009/7 発行  
「国家神道」は、大正デモクラシーが生み出した!
 
表紙 精神の歴史
近代日本における二つの言語論
田中希生(きお) 著 5,600円+税 日本史(近代)・哲学
ISBN978-4-903426-25-9 C3021 A5判上製 390ページ 2009/6 発行  
言葉と精神の格闘の歴史を描き出す
 
表紙 近現代部落史
再編される差別の構造
黒川みどり、藤野豊 編 2,800円+税 日本史(近現代)
ISBN978-4-903426-24-2 C1021 A5判並製 280ページ 2009/5 発行  
「被差別部落史」のオルタナティヴを提示する新たな挑戦
 
表紙 移民・難民・外国人労働者と多文化共生
日本とドイツ/歴史と現状
増谷英樹 編 2,800円+税 歴史(近現代)・国際関係・現代社会
ISBN978-4-903426-23-5 C1036 A5判並製 260ページ 2009/4 発行  
日本社会で、移民や外国人との共生はどうしたら実現できるのか
 
表紙 東アジアの政治文化と近代 深谷克己 著 2,800円+税 日本史・アジア史(近代)
ISBN978-4-903426-22-8 C1020 A5判並製 280ページ 2009/3 発行  
民間社会に浸透していた政治文化の視点から、東アジアの近代化を再考する
 
表紙 中国抗日軍事史
―1937〜1945―
菊池一驕@著 2,800円+税 中国史(近現代)
ISBN978-4-903426-21-1 C1022 四六判上製 400ページ 2009/2 発行  
弱国・中国は強国・日本をいかにして破ったのか?
 
表紙 日本近世社会と明治維新 高木不二 著 5,400円+税 日本史
近世・近代史
ISBN978-4-903426-20-4 C3021 A5判上製 280ページ 2009/1 発行  
マルク・ブロック(アナール派)に学びながら、幕末・維新史を描き直す
 
表紙 植民地期朝鮮の知識人と民衆
植民地近代性論批判
趙景達 著 5,400円+税 朝鮮史(近現代)・コロニアリズム
ISBN978-4-903426-19-8 C3022 A5判上製 338ページ 2008/12 発行  
日本支配下の朝鮮は、植民地権力のヘゲモニーのもとで"近代"を内面化し得た社会だったのか?
 
表紙 植民地朝鮮の警察と民衆世界 1894-1919
「近代」と「伝統」をめぐる政治文化
愼蒼宇 著 6,200円+税 朝鮮史(近代)・コロニアリズム
ISBN978-4-903426-18-1 C3022 A5判上製 368ページ 2008/11 発行  
朝鮮の民衆は、植民地支配によって「規律・訓練化」させられたのか?
 
表紙 自他認識の思想史
日本ナショナリズムの生成と東アジア
桂島宣弘 著 3,200円+税 日本史
近世・近代史
ISBN978-4-903426-17-4 C3021 A5判上製 220ページ 2008/10 発行  
東アジアに向き合うなかから、日本ナショナリズムの生成を問う!
 
表紙 近代租税史論集 1
近代日本の形成と租税
近代租税史研究会 編 5,000円+税 日本史・近現代史
ISBN978-4-903426-16-7 C3021 A5判上製 288ページ 2008/9 発行  
近代国家の形成にとって租税とはいかなる意味を持ったのか?
 
表紙 戦時体験の記憶文化 滝澤民夫 著 5,600円+税 日本史・近現代史
ISBN978-4-903426-15-0 C3021 A5判上製 330ページ 2008/7 発行  
戦争体験はいかにして記憶され、継承されるのか?
 
表紙 武装親衛隊とジェノサイド
暴力装置のメタモルフォーゼ
芝健介 著 2,400円+税 ドイツ史・現代史
ISBN978-4-903426-14-3 C1022 四六判上製 260ページ 2008/6 発行  
武装SSは、本当に栄光ある軍事組織だったのか?
 
表紙 イギリス帝国と帝国主義
比較と関係の視座
木畑洋一 著 2,400円+税 歴史・国際関係
ISBN978-4-903426-13-6 C1022 四六判上製 260ページ 2008/4 発行  
「帝国史」という試み!
帝国支配の構造と心性とはなにか
 
表紙 ボスニア内戦
グローバリゼーションとカオスの民族化
佐原徹哉 著 3,200円+税 歴史・政治
ISBN978-4-903426-12-9 C1022 四六判上製 460ページ 2008/3 発行 品切
「民族浄化」とは何だったのか?


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表紙 異教徒から異人種へ
ヨーロッパにとっての中東とユダヤ人
井村行子 著 2,200円+税 歴史・思想
ISBN978-4-903426-11-2 C1022 四六判並製 200ページ 2008/2 発行  
「他者」はどのようにして創られるのか
 
表紙 満洲国と日本の帝国支配 田中隆一 著 5,600円+税 歴史
ISBN978-4-903426-10-5 C3021 A5判上製 320ページ 2007/12 発行  
満洲国とは日本にとっていかなる存在だったのか
 
表紙 遊女の社会史
島原・吉原の歴史から植民地「公娼」制まで
今西一 著 2,600円+税 歴史
ISBN978-4-903426-09-9 C1021 四六判上製 280ページ 2007/10 発行  
日本の「性的奴隷」制の歴史を、遊女・遊郭史から解明する
 
表紙 植民地朝鮮/帝国日本の文化連環
ナショナリズムと反復する植民地主義
趙寛子(ジョ グァンジャ) 著 4,800円+税 歴史
ISBN978-4-903426-08-2 C3020 A5判上製 312ページ 2007/5 発行 品切
今も朝鮮半島に「帝国」の亡霊は徘徊しているのか

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表紙 先住民と国民国家
中央アメリカのグローバルヒストリー
小澤卓也 著 2,400円+税 現代史・国際関係
ISBN978-4-903426-07-5 C1022 四六判上製 240ページ 2007/3 発行  
「敗者」は勝利をもたらすか?
国民国家に抑圧されつづけたきた先住民からの問いかけ
 
表紙 戦後日本と戦争死者慰霊
シズメとフルイのダイナミズム
西村明 著 5,000円+税 歴史・宗教
ISBN978-4-903426-06-8 C3021 A5判上製 256ページ 2006/12 発行  
戦後日本の長崎原爆慰霊を通して、死者への向き合い方を問う!
2007年度国際宗教研究所賞受賞!!
 
表紙 もうひとつの明治維新
幕末史の再検討
家近良樹 編 5,000円+税 人文・歴史
ISBN978-4-903426-05-X C3021 A5判上製 270ページ 2006/10 発行  
薩長討幕派中心の歴史ではなく、沈黙させられた勢力などから幕末史を再構築
 
表紙 幕末民衆の情報世界
風説留(ふうせつどめ)が語るもの
落合延孝 著 2,500円+税 人文・歴史
ISBN978-4-903426-04-1 C1021 四六判上製 240ページ 2006/9 発行  
市井の情報人が残したユニークな記録から、幕末日本の姿を明らかにする"情報の社会史"
 
表紙 明治維新を考える 三谷博 著 2,800円+税 人文・歴史
ISBN978-4-903426-03-3 C1021 A5判並製 256ページ 2006/8 発行 品切
複雑系モデルを応用した、全く新しい明治維新論、ナショナリズム論

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表紙 兵士と軍夫の日清戦争
戦場からの手紙をよむ
大谷正 著 2,300円+税 人文・歴史
ISBN978-4-903426-02-5 C1021 四六判上製 240ページ 2006/5 発行  
戦場の諸相を検証する試み
 
表紙 核兵器と日米関係
アメリカの核不拡散外交と日本の選択1960-1976
黒崎輝 著 4,800円+税 人文・歴史
ISBN978-4-903426-01-7 C3331 A5判上製 320ページ 2006/3 発行  
アジアにおける核・ミサイル問題のルーツを解き明かし、あるべき安全保障の姿を考える
2006年度サントリー学芸賞受賞!!

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